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宝塚-雪組 / ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌

雪組さんのドラマシティ公演のブラック・ジャックを観てきました。
ブラック・ジャックの原作は少ししか読んだことがなくて、新し目のアニメを見たことがある、という生ぬるい状態だったんですが、ちゃんと原作を読んでたらもっと楽しめただろうなぁ、と思う内容でした。でも、十分おもしろかったです。

なにか大きな事件が起きる、というものではなく先生の一年間を描いた物語で、最後のほうが若干物足りないかなぁというところがありましたが(なにせ何かを解決するとかそういうのではないので)、演出などもいつもの宝塚とだいぶ違ってすごくわくわくしました。特に、序盤のその他大勢(なんていうんだろう、コロス?)による「コーラス」のところが面白かったなぁ。英語による心の声のツッコミか!と突っ込みかけましたが、迫力があって。序盤の展開がスピーディーでグイグイ引きこまれていって、ここでがつっともっていかれました。
舞台装置もわりとシンプルで、そしてよく考えれば照明以外はほぼ「白黒」なのが印象的でした。登場人物の服、ほとんどがモノトーンなんですよね。先生のお洋服のおリボンだけが色付きで、最後の赤いリボンがすごく目立っていて印象に残ります。もともとこの演出家の方の作品は「衣装にもっと色彩をっ!」と思うことが多いのですが(せっかくの宝塚なんだからきらびやかなのが見たい的観点から)、今回はこの白黒がブラック・ジャックという作品にとてもマッチしていて、素敵だなぁと思いました。

大きな事件がない、と書いておりますが、何も起きないわけではなくて、先生に手術を依頼するバイロン侯爵の物語や、先生の家に強盗に入っていろいろあって改心するカイト君の物語や、ピノコの誕生物語、訴追されそうな先生はどうなるのか、などと見どころはたくさんでした。バイロン侯爵の愛情物語が物語に花を添えてるなぁ、でもなんかそのオチはちょっと好みじゃないよ!(それでも十分ロマンチック)(途中のホラーが本気で怖かった:怖いの苦手)、なんのかんのでカイト君の話が好きだ!などと思いつつ、でもこの話で一番なのはピノコ一択、ピノコかわいすぎて悶え死にできる!と終盤はピノコの可愛さにすべてのことが霞んでしまった印象が……!ピノコ、罪な子……。ブラック・ジャック先生の思いの外熱いところや、それでいてドライな所、うまく言えないんですがこの人は「人」が好きなんだなぁ、と思う医者としての信念がそこかしこにあふれているところがとても面白かったです。

と、ちょこちょこ真面目なことも考えながら見ていたんですが、終盤も終盤の「先生のマントを持つピノコ」「ピノコと手をつなぐ先生」にキュン死にしそうになったのでもう一回みたいです。無理ですけどもう一回みたいです。私の脳内、がんばってあの情景を思い出して……!

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