八百万の恋わずらい 華麗なる恋の試練 / みどうちん

本の感想, 作者名 ま行みどうちん

龍神バイロンと結婚を前提としたお付き合いを始めることになったリーファたちだが、龍神の族長でバイロンの叔父であるシェイレイとシェイレイの娘ヘイムがバイロンの元を訪れる。バイロンたちの様子を見に来たという二人だが、二人はリーファにバイロンを諦めさせるために無理難題の数々をふっかけてくる。

あー、おなかいっぱい……。

前作で一応綺麗に決着はついたものの、お腹いっぱいのところに砂糖ふりかけたケーキでおかわり、というような二冊目でした。あまい理由は、あれですね、最初からカップルが成立しているというその一点のみなんですが(笑)。

くっつくまでの紆余曲折がなく、そして大きな事件が起きるわけでもなかったのですが、今回は族長とその娘さんの真意がなかなか見えて来なかったので、そちらの方ではらはら展開でした。いろんな愛の形があって、その中でバイロンとリーファがたどり着いた形ならきっと二人は大丈夫だろうなぁと思えるような、そんな気持ちのいい結末で良いものでした。

八百万の恋わずらい 華麗なる恋の試練
みどうちん/くまのゆず
小学館ルルル文庫(2013.03)
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