ダブル・コントラクト 愛がつながる再誓約!? / 香月沙耶

本の感想, 作者名 か行香月沙耶

ヴァハラ獣界の異変の原因と行方不明になっていたラウラの両親の行方を追うラウラとヒューバートは、道中ロムロとリムルに出会う。リムルとキルラが新種のヴァハラとして生み出された理由を知ったラウラは、キルラたちの母であるエフィの行方を追う。

いやー、ほんとうに、甘かった……!(よい最終巻でした)

シリーズ最終巻は、これでもか!というほどの大団円にお腹がいっぱいでございました。もう余人が口を出す隙もないラウラとヒューバート将軍は置いておいて、ツンデレの境地に達しているリムルとそれを「刺激」するロムロさんのコンビっぷりがかわいかったり、実はこの人もちょっとツンデレの気配があるのでは?というクロエ姉さんも面白かったです。ヒューバートさんはもう出し切っているというか、これ以上やると歯止めがきかなくなるという理由から見守りモードだったんですが、ラウラちゃんの「逆告白」などが非常に少女小説的によいモノでした。いやー、こういうのがあるからやめられない(笑)。

ヴァハラと人との絆やヴァハラの王の成り立ち、そしてラウラの両親とその誓約者の絆のお話など最後の最後にぎゅっとつまっていて盛りだくさんでした。ちょっと、盛りだくさんすぎる感はありましたが……。駆け足だなぁというところはあったんですが、いろんな「愛」にあふれたすてきなシリーズだったなぁと思います。おまけの後日談マンガもすごい幸せいっぱいでよいボーナストラックでした。

ダブル・コントラクト 愛がつながる再誓約!?
香月沙耶/椎名咲月
ビーズログ文庫(2013.05)
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