贅沢な身の上 ときめきは追憶と共に! / 我鳥彩子

本の感想, 作者名 や~わ行・他我鳥彩子

無事終了した第一回煌恋検定の結果、唯翔に「負けて」しまった天綸は、花蓮と唯翔の「デート」を認めることになる。デートを出歯亀していた天綸は、案の定事件を引き寄せた花蓮が保護することにした家出少年を範家に匿う手配を整える。

侍女と宰相が!(ごろりん)

中華風ラブコメ、壮絶な第一回煌恋検定の様子を描いた前半と、家出少年に絡めた皇帝陛下の出生の秘密があかされる後半とで相変わらずのハイテンションな面白さでした。
花蓮ちゃんと陛下は鉄板なので置いておくとして、やっぱりここは氷の宰相と侍女さんのじれじれな関係の前進でしょう!主役の二人よりも手に汗握って見守りたくなってしまいます。どうなるのかなぁ、最後までに決着つくといいけど、最後までぼやかすのもこの二人ならおいしいかもしれない……。

と相変わらず周辺でごろごろしてしまいますが、陛下の出生の秘密関係は(あかされているとはいえ)問題解決は次回に持ち越し。このシリーズのことなのでそんなに心配していませんが、八方丸く収まるといいんだけど。

贅沢な身の上 ときめきは追憶と共に!
我鳥彩子/犀川夏生
集英社コバルト文庫(2013.03)
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