アラハバードの魔法使い~恋をよびこむ1億ディナール!~ / 仲村つばき

本の感想, 作者名 な行仲村つばき

サディーンのギルドに残ることを決めたシェヘラだが、ギルドの中で自分の立ち位置をなかなか見つけられず、仲間たちの仕事を手伝っていた。ギルドは収穫祭に参加するため首都に向かい、舞姫の衣装を整えるという大きな仕事に取り組んでいた。サディーンは秘宝と呼ばれる宝石を借りその仕事に臨むが、サディーンの担当した舞姫が「シャフリヤール」に攫われてしまうという事件が勃発する。事件への関与が疑われたサディーンは、シェヘラとともに事件の真相を探るが、同じく国王から事件を解決するよう命じられた第一王子と共同戦線をハルことに鳴る。

あ、なんかかわいい(シェヘラが)。

新人さんのデビュー作からそのまま2作目のアラビアン。半人半魔神の女の子と、若くして大ギルドを統率するいい男のなんともニヤニヤラブコメ(魔法や陰謀もあるよ!)の1冊でした。前巻がかなり綺麗に、そしてサディーンの男前な一言で終わっていたのでうまくつながるのかなぁと思っていましたが杞憂でしたね。攻めるサディーンにあたふたするシェヘラがかわいかったです。
前の話の時にいやーな人だったあのお方との共同戦線、昨日の敵は今日の友な展開は個人的に結構好きなので楽しかったかな。イヤーな人だったことは確かだけど、腹割って話すとうまくいくような気がするなぁ。王位なんて継ぎたくない彼と王位を継ぎたい彼、あとはあのどうしようもない弟君をどうするかなんだけど。
しかし、サディーンの望んでいない展開に進んでいくことは間違いないようで。具体的なタイムリミットが設定されて今後どうなるのか気になるなぁ。ないない尽くしの第一王子さん超頑張れ。

アラハバードの魔法使い~恋をよびこむ1億ディナール!~
仲村つばき/サマミヤアカザ
ビーズログ文庫(2013.06)
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