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英国マザーグース物語 花咲けるきみと永久の歌 / 久賀理世

クリストファーが計画していた暗殺計画を食い止めたセシルとジュリアンだが、クリストファーはジュリアンに最後の勝負を挑むことを言い残し行方をくらましてしまう。双方誤解が解けたセシルとジュリアンは、ロンドンに戻り、クリストファーの陰謀を阻止しようと新聞社でのコンビを復活させる。

見事な大団円!でよいものでした!

シリーズ6巻目にして最終巻。前回のなんというところで!という場面の決着、そしてそこからの大告白大会とドキドキニヤニヤしまくりで、少女小説的に非常に素晴らしい展開の連続でした。そこからまたコンビ復活でマザーグースの歌に隠された殺人事件の真相をたどっいく様子が面白かったですねぇ。初期の頃から考えると、題材は同じ(マザーグース)なのに随分と重たくなって……、そして国家転覆までいっちゃうなんて……としみじみと思うところはありましたが、それを含めて想像以上に「大きな」話で面白かったです。クリストファーも、イヤーな奴なだなぁと思っていたのですが、彼のドラマもドラマで考えさせられる物があって。単なる「悪役」で終わらなかったところが憎いですね。

そんな中、やはり特記すべきは、「男の子とのコンビ」を偽装しなくてよくなった、両思いと判明したジュリアンのセシルに対するアレコレでしょうか(笑)。今まで頑張って我慢していたんだなぁと思わせるアレコレが面白かったです。少女小説ってイイデスネ。アッシュフォードさんちのきょうだい模様もよいものでしたし、ジュリアンとお兄ちゃんのあれこれも良かったし、できる腹心レナードさんのお茶目っぷりもよかったし、なによりアッシュフォード父の最強伝説が面白くて。最後のお父さん同士のやりとりなんて、不意打ちを食らいましたですよ。そういうこともありえたのか!的な感じで。その他、全般的に「おもしろい」ところが多くて読みどころ満載でした。

もうちょっと続くのかなぁと思っているところここでの幕引きで、寂しい思いはあるのですが、惜しいなぁと思うところで終わるのもそれはそれで良いのかなぁ、と。「もうちょっと!」と思った部分については、今後発売されるコバルト本誌に短編が載るとのことなので、チェックしたいと思います。

英国マザーグース物語 花咲けるきみと永久の歌
久賀理世/あき
集英社コバルト文庫(2013.07)
amazon/honto

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