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風の王国 勝利の時 / 毛利志生子

ネパールの宮廷内の事件を解決した翠蘭は、その事件の被害者ディーシャの遺体をを故郷に返すため、ネパールの王子とともにディーシャの故郷ランタンに向かう。そこでディーシャの血の繋がらない娘たちと交流を深めた翠蘭は、ディーシャの娘たちの思惑とは裏腹に周囲が巻き起こそうとする「跡継ぎ争い」を恐れる次女のウシャスの申し出を受けるか否か悩む。

翠蘭って、本当に「人たらし」だなぁ。

シリーズ26冊目の風の王国、ネパール編の決着編。今回は翠蘭がひどい目に会うことも、そして後味の悪い事件がおきるわけでもなく(跡目関係での事件はありましたが)、わりにソフトな一冊でした。なんというか、全般的に「翠蘭のネパール漫遊記」の趣もありましたが……(笑)。吐藩の王妃として翠蘭の下す決断、懐に入った者も入らない者も出来る限り助けようとする彼女の大きさ、そしてなにより周囲の人を味方にしてしまう彼女の魅力。今回もそれらが遺憾なく発揮されていたお話だなぁと感じました。女性に振りかかる問題が多くて、それに毅然と立ち向かおうとする人、流されながらも最後は踏みとどまろうとする人、そんな女性たちもかっこよかったです。

ネパール編は相変わらず人の名前が覚えにくくて、土地の名前も中途半端にしか把握してなくて、「長さ」や「最初の音」「文字の感じ」で見当つけながら読むという読み方をしてしまいましたが、それでもほとんど混乱すること無くするっと話を理解できたのは、毛利さんの筆力だろうなぁと感じております。ありがたやー。そして気がつけば次巻で最終巻とのこと。史実をよく知らないので適当に言いますが、ラセルが即位するとか、寺院が完成するとか、そのあたりで終わりなのかなー。最後まで楽しみです。

風の王国 勝利の時
毛利志生子/増田メグミ
集英社コバルト文庫(2013.05)
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