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私は歌い、亡き王は踊る / 岡野めぐみ

ナソックス王城騎士団の副団長を父に持つリセは、目覚めた時見覚えのない部屋にいた。彼女を助けたのはクレハと名乗る不思議な青年で、リセの母親が遠縁であるクレハを頼り、リセを助けるよう依頼してきたという。クレハから、リセの父の「謀反」により家が断絶したことを知らされたリセは、クレハとその主・少年リューイが住まう大霊廟で静かな日々を過ごすことになるが、それはすべての始まりでしかなかった。

これはよいファンタジーなだなぁ。

西の方のかたにおすすめされたC☆NOVELS大賞佳作受賞作品を今更ながらに読みました。
歌声に不思議な力を持つことから人前で歌うことを禁じられているリセ、そしてある理由から「霊廟」に隠れ住む主従。リセの力の秘密やら、クレハとリューイの素性やら、そしてリセとリセの家族の不器用な家族愛やら、ちょっと落ち着いたらすぐに次の山が!と次から次にくる山場に飽きなく最後まで楽しく読めました。「謡」と「王」との関係が非常に特殊で興味深く、この辺りの作りがいいなぁ、と思いました。タイトルにもなっている「私は歌い、亡き王は踊る」に込められた意味がまた。「殺したい衝動にかられる」中で、たった一人だけに向けられる「愛着」というのは、なんというか、こう、ドラマですよねぇ……。

全体的には好きな雰囲気のお話なのですが、少し物足りないな、というところもありました。例えば、リューイ少年は、その素性から考えてえらく「少年」だなぁ、と違和感を感じた点や、他にも、うまくいえないけどちょーっと「惜しい!」と感じた点など。でもそのあたり差し引いても好きな話ですし、次回予告にある次回作も楽しみですし、ということで、次のお話も読んでみたいと思います。

余談:個人的には「リセのおじいちゃんルート」への展開も少し期待していたんだけどなぁ(笑)。

私は歌い、亡き王は踊る
岡野めぐみ/高山しのぶ
C Novels Fantasia(2012.07)
amazon/honto

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