王女ベリータ~カスティーリャの薔薇~ / 榛名しおり

本の感想, 作者名 は行榛名しおり

カスティーリャの前王の死去により、母とともに兄王に修道院に幽閉されたベリータは数年後母とも引き離される。ある日、修道院に彼女を迎えに来た青年貴族に秘密裏に連れだされたベリータは、王位をめぐる争いの渦中に身を投じることとなる。

面白かったー。

だいぶお久しぶり、な榛名さんのホワイトハートでの歴史物ベース少女小説上下巻。あの有名なスペインのイザベラ女王誕生まで、が少女小説風にアレンジされて語られ、非常に面白かったです。ベリータが抜群の政治センスを持つ一方で、「バカな方のベリータ」のベリータが揺れる様子が、ギャップ萌というかなんというかで非常にときめきました。少女小説テイストバンザイ。終始淡々としていたけど、それはそれでいいんだ。淡々としていたなりに、あの子の正体にはだいぶびっくりしましたけど。

イザベラ女王といえば、カスティーリャの女王としてアラゴンの王子と結婚して、カスティーリャとアラゴンが合併してスペインとなって二人で共同統治した、という基礎知識はあったので、この物語のヒーローポジションである青年貴族の彼の扱いはどうなるのだろう……と思っていたところのオチがそうですかー、という展開で膝を打ってしまいました。うん、まあ史実に基づいてるのでこっちに行くわけには行かないし、フェルディナンド王子もなかなか魅力的だしなのでこのオチは個人的にはありと思います、少女小説的にはどうだろう(最近色々と汚れてきているので判断がつかない)。何はともあれ、またホワイトハートの歴史少女小説シリーズが続くといいなぁ、と新作も楽しみにしておきたいと思います。

王女ベリータ~カスティーリャの薔薇~(上)
榛名しおり/池上左京
講談社X文庫ホワイトハート(2013.10)
amazon/honto/BOOKWALKER

王女ベリータ~カスティーリャの薔薇~(下)
榛名しおり/池上左京
講談社X文庫ホワイトハート(2013.11)
amazon/honto/BOOKWALKER