影の王の婚姻 薔薇の待ち人 / 天海りく

本の感想, 作者名 あ行天海りく

先日の騒動の顛末について報告するため、国内でも大きな影響力を持つアドロフ家に向かったフィグネリアとクロードは、アドロフ公領の特産の薔薇が「枯れなくて困る」という状況にあることを知る。また、用事が済み次第帰る予定だった二人だが、突如勃発した殺人事件に他国の間諜の関与が疑われ、しばらく滞在を延長することになる。

クロードさんが相変わらずワンコ。

シリーズ三冊目は、大事件の伏線に向けての一冊かな、というお話でした。あとは、フィグネリア両親関係の過去の真実がちらほらと。この国は大国なわりに人手がたりなすぎるんじゃ!とツッコミを入れたくなるのですが、フィグネリアさんの活躍が見られるのでまあその辺りは些細な問題ですよ多分ー。

謝りに行った先で事件に巻き込まれ、しかしその事件が起きた神殿は何やら隠しているようでモヤモヤ。強力な助っ人の登場まで地道に捜査をするものの……と敵が見えない状態です。あとがきを読む限りはもうそろそろまとめに入っていきそうなので、続きもぼちぼちお待ちしております。

影の王の婚姻 薔薇の待ち人
天海りく/犀川夏生
ビーズログ文庫(2014.01)
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