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宝塚-宙組 / 翼ある人びと ―ブラームスとクララ・シューマン―

宙組さんのドラマシティ公演、ブラームスのお話を観てきたのですがこれがすっごく良かったです。
この作品の作演出の上田さんの作品は、前回の月組「月雲の皇子が大変素晴らしかったので今回もきっと素晴らしいに違いない!と期待に胸を膨らませて見に行ったのですが、その期待を裏切ることのない作品でした。

ブラームスとシューマン夫妻の物語なのですが、一つ一つのエピソードがすごく素敵でした。派手なお話ではなく、ブラームスがシューマン夫妻に受け入れられ、そして夫妻がブラームスの才能を活かすために苦心し、一方で自らの才能の限界に行き当たり、と辛い展開になるのが目に見えているのに、どこか優しさを感じさせる空気に包まれているのがきつい展開を際立たせていたように感じました。朝夏さんの薄幸感があふれるブラームスに思わずキュンとなり、緒月さんのシューマンが、ねえ!いろいろと辛くて切なくて、私の涙腺も崩壊しかけました。最後の最後のブラームスが旅立つシーンは、万感の思いが込められていて見入ってしまいました。
(あまり詳しくはないのですが)馴染みのある曲がたくさん使われていて、あ、これ知ってる!と思える楽しさとともにその音楽に合わせての歌やダンスが素敵で、そして、さり気なく季節の移ろいを教えてくれる舞台上の木の葉が散っていく様子がこれまたしんみりとしてしまいます。

とシリアスな感想はここまでくらいにしておいて。もちろんブラームスの悩める青年っぷりも非常に心くすぐるものがありましたが、一番こ、これは……と思ったのはシューマンさんとこの子供たちへの「いいお兄ちゃん」ぶりですね![1] 書生さんになつくお子さんと、お子さんたちの相手をする書生さん、これは美味しすぎて直視できません。そして次にこれは、と思ったのは予想外にリストさんでした。登場シーンからしてハチャメチャだったので(ミスター味っ△を思い出しました。なんとなく)、最後までハチャメチャな悪役かと思えばまさかのツンデレというオチにやられてしまうという。侮りがたし。ベートーベン?さんもシリアスなのにひとりで笑いを取りに来ていて(あの橋の上の後ろ姿は反則だろう……あの姿の背景を考えたらブラックだなぁとは思いますが)、なんだか訳がわからない。
更に、伶美さんのドレス姿もすっごく眼福だったなぁ。ポスターにもなってるあのドレスの夜会のところ、本当に眼福だった……美しさは罪です。いいものをみました。


  1. 「いいお兄ちゃん」は大好物です []

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