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ハーフ・クラウン 秘め公爵といばらの輪舞 / 御永真幸

王の崩御に伴い、次期王の第一候補となったシエラ公爵家のユーフェミアは、宮殿でもう一人の王候補でありながらも今まで宮殿に出仕することのなかったクロヴナー公爵家のヴィンセントにであう。王位を争うライバルになるはずの二人だったが、ユーフェミアの「秘密」を知るヴィンセントは、とある目的からユーフェミアと親友になる、という作戦に出てくる。

これはよい男装ものでした!

t-snowさんおむらさんの感想を読んでこれは読まねば!と思った作品。性別詐称して王位を狙うユーフェミアと、彼女の秘密を知るヴィンセントのドタバタコメディ。共に王位を争う存在であるがゆえに結ばれるはずのない二人が、ライバルどころか「親友」になり、当事者の片一方は本気で友情を育んでいると思い込み、もう片一方は秘密を知っているけどそれを告げるわけにもいかず、それでてこの近づいてくる距離が!というなんと生殺しのヴィンセントさんが不憫で楽しいお話でした。生殺しバンザイですねこれ(読んでる分には)。

お話自体も面白かったのですが、ユーフェミアの性格もなかなか楽しかったです。自分で望んでの男装モノ、の場合は悲壮感があったり女性らしいことを忌避する性格のヒロインも多いのですが、ユーフェミアは女の子らしいキラキラしいものやドレスが大好きで、それを見るとテンションが上がるというなんとも可愛らしい女の子。公爵として「男」ユーフェミアとして生きてはいるものの、女性としての楽しみも満喫している姿が前向きでいいなぁと思いました。
周囲の登場人物も面白くて魅力的でしたね。特にシエラ公爵家の三名が、三者三様でなかなか美味しかったです。この物語の最強の人物にして、一番美味しかったのは家令さんですよね……終盤の「ついうっかり」がまったくもって「ついうっかり」でなくて、こう、策士だなぁ、と(笑)。こういうオチ大好きです。

ハーフ・クラウン 秘め公爵といばらの輪舞
御永真幸/雲屋ゆきお
集英社コバルト文庫(2014.02)
amazon/honto

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