[ミュージカル]ダディ・ロング・レッグス

素人の観劇日記観劇(宝塚以外)

井上さんと坂本さんの二人芝居なミュージカル「ダディ・ロング・レッグス」を見てきました。見たいなーと思っていたのにタイミングがあわなくて(と言うかぼやぼやしていて)チケット取ってなくて、初演、再演、そして再再演の2014年3月になってようやくです。これは見られて幸せな作品でした。


幼少の頃(に限らず大きくなってからもですが)に読んでいた本はうまいこと有名所をスルーしていたので、実のところあしながおじさんを読んだことがなくて、観に行く前にぼちぼち(そしてなんとか)読み終えていったのですが、なにこのときめき!と、原作は今更ながらにええもんよんだわーと膝を売った作品でした。しかし、この作品はジルーシャの手紙だけで構成されているしおじさまの正体は最後の最後まで秘密だしでどうやって舞台にするのかなぁ、と思っていたらナルホド!の設定。あの、誰なんだろう!というワクワク感はないものの、どうするんだろう!このしょーがないおぼっちゃんは!という違う意味でのワクワク感がすごく楽しかったです。この舞台ですごいなーと思ったのは、ふたりとも(とくにジルーシャ)はずーっと舞台にいつづけること。そして二人芝居なので、すごいセリフ量だろうなぁと色んな意味で関心しました。お歌もハモリも素敵で聞き惚れたなぁ。

お話の展開はもちろんなのですが、一番「こ、これは……」と思ったのはジャーヴィー坊っちゃんがかわいかったことですかね!もちろんジルーシャは可愛んだけど、ジャーヴィー坊っちゃんの破壊力と言ったら、筆舌に尽くしがたいです。なんだこのかわいい青年は。しれっとジルーシャに対面を果たすところのあの挙動不審さが可愛いし、拗ねる姿が可愛いし、秘書の手紙の真相(笑)も楽しいしでもうなにこのかわいいぼっちゃん。そだちのよいぼっちゃんがたくましいジルーシャに翻弄されている姿がすごく楽しかったです。

「ときめき」成分だけでなくて要所要所の笑いもなかなか面白く、これは本当に素敵なミュージカルでした。よい物がみられて幸せです。

2014/3/26 サンケイブリーゼホールにて。