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おこぼれ姫と円卓の騎士 恋にまつわる四行詩 / 石田リンネ

年齢一桁の少女しか愛せない伯爵家の跡継ぎウィラードは、親のプレッシャーから逃れるために騎士学校に通う14歳のアイリーチェに偽装恋人の仕事を依頼する。天涯孤独の身で休日は仕事に明け暮れるアイリーチェは二つ返事でこの仕事を引き受けることになるが、想像以上に誠実な「恋人」であるウィラードにいつの間にか惹かれていき……

ウィラードさん、想像以上にHENTAIさんだった。

おこぼれ姫の息抜きのお話詰め合わせの回。読み応えのあるウィラードとアイリーチェの中編と、アストリッドがワルツに苦戦する短編、ノーザルツ公の4人の妻たちがノーザルツ公はかわいいという結論に達する短編、レティがデュークをストークしていたという短編の4話収録。

で、やっぱり圧巻なのはウィラードとアイリーチェの物語。本編で少しだけこのふたりの馴れ初め的なものが語られていましたが、改めて読むとウィラードのHENTAIぶりが輝くというか、アイリーチェがいて本当に良かったねぇというか。アイリーチェの揺れる乙女心はかわいらしく、彼女に想いを寄せる同級生も良いもので(今後も活躍してくれそうでちょっと期待)、まさか二桁に……と若干動揺するウィラードが面白く、それを生暖かく見守る王子やデュークもいいものでした。アイリーチェが元踊り子、ということもあっていつもとはちょっと違った華やかさもあり、舞踏会や決戦のところはすごくワクワクしました。このお話を読むと、アイリーチェが初登場した本編(「伯爵の切り札」)を読みたくなってまいりました。罠だ。

残りの短編はするっと読めるもののどれもこれも面白くて、ナルホドなぁと感心して読んでいた次第です。特に、個人的にイチオシのノーザルツ公は、近しい人の共通認識が「かわいい」だったということが確認できて満足です。次の本編は軍師編とのこと。来年出るらしいので今から待ち遠しいです。

おこぼれ姫と円卓の騎士 恋にまつわる四行詩
石田リンネ/起屋一子
ビーズログ文庫(2014.09)
amazon/honto/BOOKWALKER

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