Home > 作者名 あ行 | 本の感想 > 王の書は星を歌う(全3冊) / 彩本和希

王の書は星を歌う(全3冊) / 彩本和希

不思議な翠色の瞳をもつレスティリアは、エレオカリス王国の図書館で彼女以外に解読できない大王の古文書を読み取り、幼なじみの捜書官であるバラノスの帰りを待つという生活をしていた。そんな平和な毎日を送っていたところ、隣国から攻めこまれバラノスらとともに都から逃げることとなったレスティリアは、その逃亡中に同盟国であるアキレギア共和国の将軍リクニスに助けられる。

三角関係のお話を久しぶりに読んだ感(おもしろかったー)。

「彩本さんの本を読もう」強化期間(といっても最新のシリーズ以外はこの3冊いれて計5冊なんですが……)の最後は、不思議な瞳を持つ女の子と、その幼なじみと、同盟国の将軍さんのお話でした。オリエントや共和制のローマとかあのあたりの空気を感じつつ、不思議な古文書とその伝説の力をめぐるお話で面白かったです。ちょこっと陰謀少女小説はいいものだ……。レスティリアの前向きなところと、バラノスのちょっと斜に構えているところ、そしてリクニスの懐の大きなところがいいなぁ。

実のところ、1冊目を読んだときは好みなんだけどどこか物足りないなぁというところがあって、2冊目も面白いんだけどなんか物足りないなぁ、で3冊目でいろんなからくりが明かされておおっ!と一気に読んでしまったお話でした。1冊目の段階でもあの人の正体やらヒロインちゃんの出自やらに若干驚きは感じていたんですが、変な吟遊詩人が出てきた2巻くらいから話が転がっていったように思います。吟遊詩人が色んな意味で最強すぎました。レスティリアの父も変な人だし、わりとシリアスな展開なのに変な人が多くて、この妙なアンバランスさもおもしろい。

冒頭にも書いていますが、最近の少女小説って当て馬というかなんというかがいかにも「当て馬!」というものばっかりだったような気がしまして……久しぶりに男どもががっちり火花を飛ばしている(というほどには飛ばしていないというかむしろ将軍さんはなんのかんのと引きに引いてる)お話でした。たぶんメインヒーローはリクニスなんだけど、バラノスもすっごいがんばってるしどうなるかわかんないな!というはらはら感もなかなか楽しく、最近少女小説であんまりお目にかかれない三角関係[1]もわりと美味しくいただきましたので、こういうお話また読みたいです。

王の書は星を歌う ワンデルリアの女神
彩本和希/早瀬あきら
集英社コバルト文庫
amazon/honto

王の書は星を歌う アウレリア城の再会
彩本和希/早瀬あきら
集英社コバルト文庫
amazon/honto

王の書は星を歌う 女神の審判
彩本和希/早瀬あきら
集英社コバルト文庫
amazon/honto


  1. ヒロイン1人にヒーロー固定、というのがほとんどと思うんですよねぇ。それはそれで楽しいんだけど、ど、どうなるんだ!(正ヒーローはわかってるけど)という展開も楽しいと思うんだよねぇ []

Home > 作者名 あ行 | 本の感想 > 王の書は星を歌う(全3冊) / 彩本和希

Search
Feeds
Meta

Return to page top