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うたう魔術師の自由学問(全2巻) / 群竹くれは

シスター見習いのエリカは薬草学者を目指しつつ片田舎で慎ましく暮らしていたが、ある日彼女の論文を読み研究員として迎え入れたいと子爵かつ実業家のアシュリーがエリカを迎えに来る。アシュリーに説得されて王都に向かったエリカだが、エリカの下宿先はアシュリーの屋敷で、しかもアシュリーは彼女に研究をさせるどころかお嬢様扱いをする毎日。エリカは1日も早く研究員として役立ちたいと考えるが……

後半の「謎解き」が面白かったなー。

あらすじと表紙から面白そうかな、と思って読んでみた一冊。とりあえず一冊目しか出てない状態で買って(積んでて)、2冊目でたし続きを買うかは読んでからだ!と読んだらまさかの「1冊で話の区切りがつくどころか、本筋の導入編が終わって2巻で本格的に話が動きます」というお話でした(笑)。エリカがアシュリーの甘い仮面に騙されて王都に連れて行かれてちやほやされて、アシュリーの「本性」に気付いてもう帰る!ってなったけど売り言葉に買い言葉にアシュリーの「お仕事」を手伝うことになるのが1冊目、そして2冊目はその真相に迫る!なんですが、あんまり魔術は関係なくて、わりと堅実に真実に迫っていくところが面白かったです。

アシュリーも「魔術士」とはいいながらも、不思議の力を失っていった一族が編み出した科学的な「魔術」を駆使しているのですが、それがいわゆる心理戦でそのあたりの駆け引きが結構楽しかったです。一方のエリカもその真っ直ぐさで、搦手で行くアシュリーとは違う方法で真相に近づいていくところが楽しかったです。

と、感想書いててやっぱり再確認なんですが、これ2冊にわけなくても良かったんじゃないかなぁという気が若干しています。1冊目のアシュリーがエリカをちやほやするのは、楽しいといえば楽しいんだけど、ちょっと長いような。2冊目は真相はどうなんだろう、というところがすごく楽しかったので、1冊目をもうちょっとコンパクトにしてちょっと分厚い1冊完結にしてしまったら、テンポも良かったのではないかな、と思う次第です。

などといろいろと書いてたりしますが、事件の真相やアシュリーの胡散臭さや素直になれないふたりや謎の腹心や女の子の友情成立の過程が楽しかったので、総じては楽しい物語でした。

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