2014年のお気に入り 適当に10作くらい

つれづれまとめ

2014年に読んで面白かった本を10作ほど上げてみます。

※順番は読んだ日順(だいたい)。
※書影や感想は、2014年に読了したものを挙げております。
※2014年はあんまり読めなかった感。

■翼の帰る処4―時の階梯― / 妹尾ゆふ子
レーベル、といいますか本の大きさが変わって出し直ししていましたが、その出し直しが終わって、実質最新刊の上下巻。世界の謎に迫りつつ、ヤエト先生が死にかけて、姫様がかっこいいお話でした(通常営業)。姫様いいなぁ、かっこいいなぁ。
最終巻までだいぶ時間があきそうなのが辛いところですが、「出ない」ということはないはずなので気長に待ちたいと思います。

 

感想

■廻る世界の黙示録 少女戦隊ドリーム5 / 小椋春歌
小椋さんの読み切り、にしておくにはすごく惜しい気がする一冊。この後のアラビアンのシリーズ物も面白いのですが、個人的にはこっちがツボにハマりすぎたのでこちらをチョイス。
美少女だけ集めた戦隊物、だけど実質隊員二名とズッコケコメディかと思えば、中盤以降すごく少女小説で、このいい具合に裏切られた感がまた!ちょっとヘタレ僧侶と気の強い女の子が!よいものでした。

感想

■にせもの公主の後宮事情 君主は豹変するものです? / 雨川恵
健気なヒロインと、ヒロインの前では猫をかぶっている「お兄さま」のやりとりがなんとも楽しいシリーズ。1冊でもとりあえず完結はしていますが、2冊目で落ち着いて、3冊目はボーナストラックでした。ヒロインとそのお相手もいいのですが、個人的にはお兄ちゃんが(笑)。3冊めのお兄ちゃんとそのお相手のツンデレ王女様のやりとりも楽しかった!よい少女小説です。

  

◆感想:1巻 / 2巻 / 3巻

■左遷も悪くない / 霧島まるは
「小説家になろう」からの書籍化。書籍化決定前後にネット版を読みましたが、紙ベースになってもやっぱり面白かったです。わりに地味で地に足の付いているところが味だなぁと、しんみり楽しめるお話です。主人公のテンションが超低空飛行なのですが、周りが騒がしいのでそれを感じさせないのがいいところ。

感想

シンデレラ伯爵家の靴箱館 恋する乙女は雨を待つ / 仲村つばき
靴職人のヒロインに、ヒロインが勤めることとなる靴店のオーナーで「シンデレラ」の末裔の青年伯爵のお話。職業モノかつ頑張るヒロインかつ、ヒロインへのアプローチが(妹の入れ知恵のせいで)だんだんおかしな方向に進んでいく青年伯爵が面白いところがすごく楽しいです(普通は格好いいのに)。魔法使いのアレコレも佳境に入ってきているようですので、続きも楽しみだなぁ。

 

◆感想:1巻 / 2巻

■神ノ恋ウタ あめ つち ほし そら / 石和仙衣
WHはあんまり新規開拓できていないのですが、随分前から評判のいい石和さんの作品を初めて読みまして、たしかにこれは評判がいいのは納得だな!というお話でした。古代の日本を舞台にした恋物語。最後の落ち着き方がいろいろ反則すぎる!(褒めてる)
ユニコーンの恋文、も面白かったのですが、古代の日本を舞台にしているというだけでいろいろとポイントが高いのでここではこちらを選んでみました。

感想

■贅沢な身の上 ときめきの数だけ抱きしめて! / 我鳥彩子
後宮に潜り込んで自由気ままに行きてやろうとした豪商の娘が、うっかり皇帝に見初められていろいろとお約束の展開を踏みつつも、フラグをへし折ろうとするも結局はほだされてハッピーエンドになるお話の最終巻。最終巻はまるまる一冊エピローグ状態ですが、楽しかったなぁ。シリーズ全体を通してここで!その!お約束が!というものの連続が素晴らしくて。そして主人公カップル以外にも侍女と宰相殿が!さらにこの後コバルト本誌で子ども世代の読み切りが読めたのですが、こちらもぜひともボリュームだして文庫化してほしいなぁと密かに思っています。

感想
(2014年に中盤から最後まで一気に読んだので感想の数が多いため、代表して最終巻で)

■おこぼれ姫と円卓の騎士 恋にまつわる四行詩 / 石田リンネ
これ、毎年選んでますが個人的に多分一番続きが楽しみなシリーズなのでしょうがないですね(開き直り)。こちらは本編ではなく番外編をまとめた一冊なのですが、これがまたよかった!何がいいって、「年齢ひとけたしか愛せない」伯爵様がちゃんと恋愛しているところが(笑)。そして、おまけ程度の長さだったもののレティがデュークを追いかけているところが、これまた。これを読んでまた一から読み直すと違った発見があるかもですね。

◆感想:伯爵の切り札 / 提督の商談 / 恋にまつわる四行詩

■姫頭領、百花繚乱 (全4冊) / 彩本和希
ふと思い立って読んだことのない作家さんを読んでみたら思いの外楽しくて、さっさと読んどけばよかったと後悔したシリーズです。彩本さんは気になってはいたんだけど読んでなくて……1冊目だけ電子書籍で買ってて、旅先で読んでたんですが気になりすぎて続きも買いました、旅先(外国)で。電子書籍って素晴らしいですね、ということを実感したシリーズでもあります。男前なヒロインに、ヒロインに振り回される副長さんが楽しかったです。
個人的にはこの一つ前の読み切り、レディ・スカーレットも好きで甲乙つけがたいのですが、応援も込めて最近出版された方を挙げておきます。

   

感想

■流血王の初恋 / 宇津田晴
最後はルルル文庫の安心と安定の宇津田さんの読み切りを。実はこれ書いてる時点で2014年に出版された宇津田さんの他のオリジナル作品は読みきっていて、そちらを選ぼうかなとも思いましたがそもそも感想書いてないわ、ということで感想書いているものを。こちらもとっても楽しくて、相変わらず安心してニヤニヤできる素敵な読みきり少女小説だったのでお勧めです。
読み切りばかりでちょっと勿体無いなぁとも思いますが、最終的には面白ければまあいいか、という単純な読者なので新作も期待しています。

感想