神ノ恋ウタ 水の巫女姫 / 石和仙衣

本の感想, 作者名 あ行石和仙衣

水派の巫女姫・玉藻は、水派と敵対していた丹土の王のもとに友好の証として嫁ぐこととなるが、丹土に向かう前夜、水派で反乱が起きる。兄である岬となんとか逃れることができた玉藻だが、岬は水派を出る際に獣と化す呪いをかけられてしまう。追手をかわしながら丹土に向かうふたりは、途中で隠れ里の二神に助けられる。

わりとざっくりと容赦の無いお話でしたが面白かったです。

前作から少し後の、巫女さんとそのお兄さんで跡取りの好青年の禁断の恋、のお話でした。実は「禁断モノ」って苦手な部類なんですが、禁断と言いつつも、この作者さんはきっとうまいところに着地してくれるんだろうなぁとある種の安心感を持って読むことができ、実際に最後の最後は神様たちのお見事!な采配で幕が下りました。
ざっくりと人は死ぬし、下衆なお方の行動は本当に下衆だし、表紙のピンク色?からは想像できないハードさでしたが(というかあのピンクはちょっとどうかとも思ったりする)、それがあるからこそ少し(というかかなりの)甘さも引き立つというもの、なんでしょうね。

このお話だけでも読めるのですが、前作も読んでいるとなるほどーとおもわず頬が緩んでしまう場面があり、あの人(神様)はやっぱり時間を経ても嫌な人だなー、と改めて感じ入ってしまいました。

妹ちゃんが面白かったのでもっと活躍してくれないかな、と思ってましたが、最後の最後に衝撃の真実が語られ、物語の余韻も吹っ飛んでしまいました(笑)。こういうのも、たまにはいいものです。

神ノ恋ウタ 水の巫女姫
石和仙衣/絵歩
講談社ホワイトハート(2014.08)
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