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ばけもの好む中将 平安不思議めぐり / 瀬川貴次

十二人の姉を持つ、ごく普通の中流貴族の宗孝はなぜか友人たちと肝試しをすることになってしまい。肝試しの現場でひとり取り残されそこで名門貴族の御曹司・宣能と出会う。宣能に妙に気に入られた宗孝だが、宣能
は「家柄よし器量よし性格よし」の優良株なのに「怪異を好む」という欠点を持っていた。

牛車は爆発しない(笑)

実直な好青年が今をときめく御曹司に「もののけ事件」の真相究明に連れ回されまくるお話の一冊目。宗孝の巻き込まれ体質を楽しみつつ、おねえちゃん(特に十一の姉君:牛車爆発しろ(と言わんばかりの勢いは名言)たちの無双ぶりに笑いを噛み殺しつつ、そして宣能のつかみ所のなさと宗孝へのちょっかいのかけ方を楽しみつつで楽しかったです。(コバルトじゃなくて集英社文庫だし、瀬川さん怖いのも書かれるしもしかしたら)怖いのだったらどうしよう、と手を出さずにいたのですが、もっとさっさと手を出しておけばよかったです。「鬼舞」シリーズとも通じるもののある楽しさがありました。そして鬼舞にはない、かわいい女の子成分が!いや、鬼舞も拡大解釈をすればある成分なのですが、こちらは拡大解釈をしなくてもかわいい女の子!

もののけの事件の真相は人の性、というもので、必ずしもスッキリ片付いているわけでもないのですが、このなんともいえない塩梅の落ち着け方がある意味心地いいといいますか、この物語の味だなぁと思います。

後宮の勢力争いなども絡んでいろいろとややこしい展開になっていくのかもしれないですが、ひとまず宗孝のお姉さんたちが全員出てきているわけではないので、ぜひとも全員出てきて頂きたいなぁと、続きもぼちぼち読んでいこうと思います。

ばけもの好む中将 平安不思議めぐり
瀬川貴次
集英社文庫(2013.04)
amazon/honto

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