シンデレラ伯爵の靴箱館 小さき乙女は神を知る / 仲村つばき

本の感想, 作者名 な行仲村つばき

完璧なシチュエーションを整えてエデルに求婚をしたものの断られたアランだが、妹からの叱咤激励とともに「天啓受けた」ため引き続きエデルにアプローチを続ける。一方のエデルは、レイと決着をつけるためにアランに頼み込んでレイの後援者であるクラウデッド家の仮装パーティーにアラン兄妹とともに参加する。

相変わらずアランがひどい(褒めてる)。

アランの口説き文句がひどいシリーズ4冊目。指南書に沿って行動すればするほどおかしくなるアランさんの今後が心配です。自然と出る口説き文句はかっこいいのに(笑)。表紙のアランさんはこんなに格好いいのに。脳内でアランさんがだんだん(妹に虐げられる)ギャグキャラと化してきているのが色んな意味で面白いです。
今回のお客様は秘密の庭で秘密の薔薇を育てている庭師の少女リリーローズ。エデルと同じように純粋で真っ直ぐな職人で、そして彼女の最後にとった選択肢がすごく重たくて、この年齢であの選択肢は本当に辛いなぁ、とじんわりきてしまいました。そのあとのアランさんがこの余韻を吹き飛ばしてくれましたけど(褒めてる)。

レイの目的も明かされたところで、続きも楽しみだなぁ。

シンデレラ伯爵の靴箱館 小さき乙女は神を知る
仲村つばき/あき
ビーズログ文庫(2015.05)
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