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隠れ姫いろがたり―紅紅葉― / 深山くのえ

皇女として生まれるものの幼いころ何者かにさらわれ、小舟に捨てられたところを老夫婦に助けられた純子はその出自を知らずに育っていたが、老夫婦が亡くなったことをきっかけに身元が判明し、都に戻ることになる。宮中にもどり姫君教育をうけることになった純子だが、庶民として育った純子にとって宮中の暮らしは窮屈なものだった。そんな純子に書を教えるために、兵部卿宮が純子の元を訪れることになる。

じわじわと見せかけて展開早くて面白かった。にやにや。

深山さんの平安モノ新作。庶民として育った皇女様がなれない生活に戸惑い、周囲に疎まれながらも兵部卿宮と少しずつ打ち解け、心を通わしていくというこの王道展開がとても良かったです。もうちょっとじんわり行くのかなと思ったら後半予想外の早めの展開に、思わず早っとびっくりしてしまいました(笑)。普段あまり表情を見せない宮様が、純子のことになると思わず感情ダダ漏れなところとかも良いですねぇ。
純子が頼りになる女房たちや下働きの少女たちの信頼を得ていくところなんかもベタながらもいいなぁと思いましたし、純子の誘拐に関する陰謀面もチラホラと気になる点もありましたし、続きも楽しみです。

隠れ姫いろがたり―紅紅葉―
深山くのえ/あき
小学館ルルル文庫(2015.08)
amazon/honto/BOOKWALKER

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trackback from 流転屋 15-10-14 (水) 20:32

[小説] 隠れ姫いろがたり -紅紅葉- 著:深山くのえ

「あっ、いけない。褒めるときは控えめに、でしたよね。高倉に教わっていたのに」  できれば歌で、とも言われていたが、まだ難しい。 「……別に、そういうことは気にしなくていい」 「え?」  純子が首を傾げて理登の顔を覗きこむと、理登は下を向き、視線を純子から背けた。 「好きなように話せばいい。……悪いことを言っているわけではないのだから」 (隠れ姫いろがたり -紅紅葉- p72) …

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