暴君との素敵な新婚生活 / 宮野美嘉

本の感想, 作者名 ま行宮野美嘉

天文学者を自称するルナリアは、父親の命令でラドフォール家のヴォイドに嫁ぐことになるがヴォイドは暴君と恐れられていた。しかし、ルナリアはラドフォールの所領で天文学が禁止されていることを恐れていたが、ヴォイドはルナリアの要望をあっさり受け入れ天文学を続けることを許す。ラドフォール家では使用人たちに恐れられていたヴォイドだが、ルナリアはヴォイドを「優しい旦那様」と呼び、二人の距離が徐々に近づいていき……

病んでないと思ってたらやっぱり病んでた!(登場人物が)

押せ押せの妻に寄り切られた旦那さんのお話(身も蓋もない)。
よくあるといえばよくある展開ですが、「強面の旦那さんが奥さんに懐柔されていく」お話とはよいものなのです……そこまでに幾つか紆余曲折があって、こじれていくけど最後はなんやかんやとハッピーエンドというこの様式美が素晴らしかったです。

旦那さんはさっくり嫁さんにつられているので、そこら辺をむふむふととよむのもいいのですが、予想外なことに実はお父さんがカッコ良かったというお話でした。設定からしてヴォイドが病んでいるのかと思えば、彼はそれほどではなく、実は親世代がかなりヘビーで重たかったですが面白かったです。

暴君との素敵な新婚生活
宮野美嘉/高星麻子
小学館ルルル文庫(2015.04)
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