空と境界の守護者 / 小椋春歌

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行小椋春歌

魔物を倒すための力を持つ精霊術士を目指し学園に在籍するエリルだが、通常の精霊術師なら誰でもできる、精霊術士二人で力を合わせて更に強力な術を生み出す「連祷」が誰ともできない落ちこぼれになっていた。そんなエリルの前に、強力な力を持った新入生リトが現れる。とある事件がきっかけでリトと連祷ができたエリルだが……

ヒーローが「年下生真面目ワンコ」と思わせておいて「年下暴走駄犬」だった(褒めてる)。

リトくんのの暴走ぶりがひどくて(褒めてる)、なんかよくわからないうちにクライマックス迎えて決戦終わってた!というスピード感でとても面白かったです。
落ちこぼれているもののあくまで前向きなエリルに、エリルを溺愛するルームメイトで親友のターニア、リトの友人でリトのストッパーなのかなぁと思ってたら歯止めにすらなってなかったユークリッドとクセのある登場人物はさすが小椋さんだなぁと感心していました。

最後のリトの見せ場もすごくよくて、あ、実は格好いいかも(暴走しているイメージが強すぎて)と少女小説のヒーローらしいところもちゃんとあってよいものでした。

空と境界の守護者
小椋春歌/ホームラン・拳
ビーズログ文庫(2015.09)
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