ようこそ仙界!なりたて舞姫と恋神楽 / 小野はるか

本の感想, 作者名 あ行小野はるか

奉公先で良家の旦那に見初められたというあおいは、奉公先から嫁ぐことになるが、鳥仙の両親から生まれたというあおいを仙界に迎え入れるための方便だった。奉公先にも故郷にも帰ることができず腹をくくった蒼は、仙界で神楽の舞手としての修行を始める。

ポ太郎がかわいい。

第13回ビーンズ小説賞・読者賞受賞作品の作品。江戸時代を舞台に、鳥の仙人を両親に持つものの人間界で育ったあおいが仙人の里に迎え入れられ、神楽のために厳しい先輩仙人に猛特訓されるお話。突如仙界に放り込まれたあおりが徐々に仙界に馴染んで、ガッツで神楽をものにしていく様子が楽しいことは楽しいのです。
しかし、どこがどうとは言えないのですが中盤すぎるまでちょっと読みにくかったのは事実で、事件が起きるような起きないような、山場があるようなないようなで、なんかもうちょっと!と思いながら読んでいました。

あおいの師匠役の連雀のわかりくにやさしさとか、その友人の吉備の飄々としているところや、ポ太郎なんかはかわいかったので、いろいろと愉しみな作家さんではありますので、次回作にも期待かなぁ。

ようこそ仙界!なりたて舞姫と恋神楽
小野はるか/くまの柚子
角川ビーンズ文庫(2015.12)
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