乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…2 / 山口悟

本の感想, 作者名 や~わ行・他山口悟

前世の記憶から自分が乙女ゲームにおいて破滅しかない悪役令嬢ポジションであることを知ったカタリナは、破滅ルートを回避すべく周囲の人物と良好な関係を築き、気がつけば(本人の知らないうちに)カタリナを中心とする一大派閥を形成することになっていた。そして満を持しての「本編開始」となった学園生活が始まり、「ゲームの主人公」のマリアにカタリナのかわいさにカタリナはノックアウトされていた。

今回はゲームのエンディングまで。

期せずしてゲームの攻略対象(+ライバルポジションの女の子)を虜にしてしまい、本人の預かりしれぬところで逆ハーレムを築いていた悪役令嬢カタリナのお話のゲーム本編編。前巻が主に幼少時代の前日譚であるのに対して、これはゲーム本編の学園生活を描いた作品なのですが、これもカタリナが最強でした。本人気づいてないけど。
ヒロインと隠しキャラまで増えてだいぶ人が増えてしまってそれぞれの出番は少なくなってしまいましたが、みなさんもれなくカタリナにベタボレなのが楽しかったです。まさにカタリナ無双。

今回の新キャラもいいんだけど、やっぱり前巻の面々のほうに重きを置いてしまうので、ちょっと薄まっていたのは残念かなぁ。そして、できればこのお話終了後の婚約者殿ルートをぜひ見たかった!と思ってしまう程度には婚約者殿推しになってしまいました。あれだけ押せ押せゴーゴーなのに全然気付いもらえなくて哀れですが、そこが楽しかったです。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…2
山口悟/ひだかなみ
一迅社文庫アイリス(2015.09)
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