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一華後宮料理帖 / 三川みり

大国崑国への貢物として後宮入りすることになった和国の姫宮理美は、後宮の片隅で女官として遇せられていた。後宮での栄達を望むことなく、平穏に暮らす予定の理美だったが、故国からの貢物が原因で皇帝への不敬罪で死罪に処せられそうになり、皇帝に美味しいと言わせる料理を提供することができれば罪を問われないという条件を引き出した。故国で神に捧げる料理番の役割を担っていた理美は、皇帝の教育係の力も借りてなんとか美味しい料理を作ろうとするが……

ヒロインもヒーローも超マイペースだった(新感覚)。

中国っぽい大国の後宮に入った、日本っぽい島国のお姫様と、皇帝の教育係のなんだかずれたやり取りが楽しい三川さんの新作、面白かったです。前作は三巻目にして最終巻だと、好きなのに!ということにショックを受けてまだ三巻目読んでないんですけど(もったいない気がして……)次の作品出ちゃったから読んじゃいました。

故国で料理番をしていたという非常に特殊な立場に置かれていたお姫様が、向かった後宮でもその特技を活かして立身出世するお話かなぁ(あらすじより)、と思っていたら立身出世とはちょっと違った。そして、最初はヒーローポジションが誰なのかいまいちよくわからなくて(皇帝さまなのか教育係なのか)、私の少女小説スキャナーもだいぶ錆びついてきたなぁと思ったのですが、読み進めるとヒーローポジションらしい教育係のずれた言動がすべて悪いという結論に達しました。あの知への探究心が全てに勝るがゆえのズレが醍醐味ではあるんだけど。

リアル路線のお話かと思えば、ちょっと不思議要素もあり、なかなか一筋縄では行きそうにない政治模様にちょっとワクワクしておりますので2巻目も楽しみ(にしてるので続きでてください)。

一華後宮料理帖
三川みり/凪かすみ
ビーンズ文庫(2016.07)
amazon/honto/BOOKWALKER

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