ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき恋人セレナーデ / 永瀬さらさ

本の感想, 作者名 な行永瀬さらさ

正式にお付き合いをはじめる前に婚約解消したアルベルトに片想いをしているミレアは、アルベルトの発案により結成される「第三楽団」の選抜に立候補する。アルベルトとリアム、それぞれが率いる楽団で勝負をして勝った方により第三楽団が発足することになるが、アルベルトは自分の楽団にミレアを選ばなかった。アルベルトに勝つと息巻くミレアは、リアムの指揮により新たな才能を開花させるが……

どうしてこの二人付き合ってないんだ(と言うようなお話)。

天才美少女バイオリニストの伯爵令嬢ミレアと、天才指揮者で侯爵家の跡継ぎアルベルトの「どこからどう見てもこの二人バカップルなのに、付き合ってない、だと……?」そして「アルベルトの親友フェリクスもちょっと頑張った」というお話でした。ミレアとルームメイトのレベッカの友情もよいものですが、そしてアルベルトとその(時々)親友のフェリクスの友情もよいだったなぁ。そういえばたまに親友、というこの関係が好き。

惚れた腫れたというところ以上に、音楽家として「ライバル」にもミレアを指揮させることを容認するアルベルトの音楽家としての立ち位置もいいんだな、これがと思っていたところにやっぱりミレアのバイオリンを一番うまく引き出すのは自分しかいないというアルベルトの選択は少女小説的に、非常によい……そしてラブコメ分も、いたるところで双方の父の邪魔が入りつつもラブコメしているのがとてもよいものでした。続きも出てほしいなぁ。BOOKWALKERで完結って出てないから希望はあると思っています。

ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき恋人セレナーデ
永瀬さらさ/御花
ビーンズ文庫(2017.07)
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