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箱庭の息吹姫 ひねくれ魔術師に祝福のキスを。 / 瀬川月菜

触れるものから植物を芽吹かせるという奇跡の力を持つ「リンデンの巫女」ルーレは、その能力から人と触れ合うことなく、神殿の奥で隔離されて生活していた。「世界を滅ぼす魔術師」アンドゥルラスであればこの能力を制御できるかもしれないと考えたルーレは、神殿から脱走しアンドゥルラスの元を訪れる。

優しいお話でした。

New Generationsアイリス少女小説大賞銅賞受賞作家さんのデビュー作。生まれ持った特殊能力のため隔離されて、人と触れ合うことなく生きてきたルーレが神殿を抜け出し、天才魔術師のもとに駆け込むお話。

純粋培養ゆえのルーレの純真というかなんというかが眩しくて、眩しくて……。汚れきった大人には近づくとやけどしそうなそんな純真さでした。一方の対するアンドゥルラスは確かにひねくれていたけどわかりやすいというか、もっとツンツンツンでデレるのかと思えばわりにデレたの早かったというか、そりゃあれだけ不遇な人生送ってたらこんなキラキラしたものに触れてしまったらくらっとしちゃうよねっていう。
ルーレやアンドゥルラスの周りの人物、アンドゥルラスのお弟子さんや親友君もいい人で、そしてルーレの置かれた環境からルーレ父もさぞかし冷血漢なんだろうと思ってたら見事にその期待は裏切られたりして、と明確な悪役というか、憎まれ役がほぼおらず(あえていうのなら、ルーレの古巣のあの方かもしれませんが)、ルーレやアンドゥルラスの過去には辛いものがあるものの全体的に優しい物語で読んだ後ほっこりできるような、そんな物語。

一冊できれいにまとまっていて読了感もよかったので、次回作にも期待です。

箱庭の息吹姫 ひねくれ魔術師に祝福のキスを。
瀬川月菜/紫真依
一迅社文庫アイリス(2017.07)
amazon/honto/BOOKWALKER

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