令嬢エリザベスの華麗なる身代わり生活 / 江本マシメサ

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行江本マシメサ

地方の貴族の令嬢エリザベスはとあることがきっかけで、婚約間近で駆け落ちしてしまったという容姿形がそっくりなで名前まで一緒の公爵令嬢エリザベスの身代わりを務めることになってしまう。公爵家の嫡男シルヴェスターから窮地に陥った実家の援助を勝ち取ったエリザベスは、「婚約破棄」までの間に公爵家の遠縁ユーインとの婚約を維持するために自分と正反対の性格の「エリザベス」を偽装する日々を送ることになり……

エリザベスがかっこよくて面白かった!

切れ者の田舎貴族の令嬢(王都に行儀見習に出てた)が恋に奔放な高位貴族令嬢の身代わりになるお話。主人公のエリザベスが切れ者でガッツのあるかっこいい系のヒロインなので、読んでいて爽快というか気持ちよかったのですごく楽しかったです。

シルヴェスターさんの曲者ぶりや、ユーインさん真面目好青年ぶり、そして殴り合った(イメージ)あとに親友となったご令嬢と良いキャラクターの人が多くてこちらも楽しかったなぁ。一番色んな意味でインパクトあったのはエリザベスさん(駆け落ちしてる方)ですが……まだ登場してないのに、なんという存在感。そりゃお兄ちゃんもアレだよねぇ……(言葉を濁す)。
俺達の旅はこれからだ!的な終わりだったのでちょっと気になって、「小説家になろう」版の最終話をちょっと読んでみるという暴挙の結果、え、そっちなの?とちょっとびっくりして、もうちょっと調べたら「カクヨム」版もあってそちらはまた違ったエンディングで、書籍はカクヨム版準拠とのこと。うーん、どっちも魅力的なので捨てがたいのだけど、これはもうちょっと落ち着いたら両方共ちゃんと読もう……書籍版は続刊でるのかな?

令嬢エリザベスの華麗なる身代わり生活
江本マシメサ/雲屋ゆきお
ビーズログ文庫(2017.09)
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