本の感想, お気に入り, 作者名 な行仲村つばき

三きょうだいの王族により共同統治が行われているベルトラムで、成人前の末子サミュエルが治める西部地域は困窮していた。西部貴族の一員であるアシュレイル伯爵家の令嬢エスメは、サミュエルに現状を訴えるために双子の兄クリスになりかわり、男装して出仕することを決意する。

まっすぐなエスメとエスメに影響を受けて若干丸くなっていくサミュエルがよかった!

本の感想, 作者名 あ行青柳朔

完璧な令嬢と名高いが実はロマンス小説を愛読し恋愛結婚に憧れる公爵家のエミーリアは、国王マティアスとの結婚が決まったあとの初めての顔合わせの場において、婚約期間の間にマティアスと「恋愛関係」になることを宣言する。まずは二人の距離を縮めることから始めるために、エミーリアはマティアスに毎日手紙を出すことにし、マティアスはいつの間にかエミーリアの手紙を心待ちになるようになっていた。

最初から最後まで常時安心して読める可愛いお話でした。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行嬉野君

金星特急の旅から8年後、錆丸は金星との間にできた娘・桜とともに横浜で錆丸の養父母と暮らしていた。母を求める桜に母のことを伝えるため、錆丸は夏休みに桜をユースタスと砂鉄に預け、錆丸たちがが8年前にたどった旅程をたどることを依頼する。そして錆丸は、夏草と三月とともにある場所に向かっていた。

読めば旅に行きたくなるシリーズ・金星特急の威力は相変わらずでした(今とても旅がしたい)

本の感想, お気に入り, 作者名 な行仲村つばき

先々代の女王の取り決めにより、王族による共同統治が行われることになったイルバスでは、アルバート王、ベアトリス王女、そして成人後に即位することになるサミュエル王子の三人により国の舵取りが行われていた。武を誇る兄のアルバートと知略の面で先んじようとする弟サミュエルの間に挟まれ、三人のバランスを取ることに苦心するベアトリスは、趣味の工業生産に注力するという名目で辺境の工業都市リベルクに引きこもっていた。ベアトリスを自陣営に取り込もうとするアルバートとサミュエルと駆け引きをするベアトリスは、それぞれから王配と側近となる王杖を押し付けられそうになる。

1冊で終わるのがもったいない物語でした。

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行茉雪ゆえ

結婚を間近に控えた王太子の婚約者リブライエル付きの侍女として、王宮に期間限定で出仕することになったアウローラは、王太子の口添えもあり婚礼衣装作りに参加する機会を得る。国内屈指の仕立て屋の最高級のドレス作りに関わることとなり俄然張り切るアウローラだが、王太子の結婚を妨害しようとする者が巻き起こしたトラブルに巻き込まれてしまう。

今回も、いや今回は更にあっっまーーーーーーーーーいお話でした。ごちそうさまでした。

本の感想, 作者名 さ行さくら青嵐

医大を卒業してすぐに難民キャンプに派遣されたアイシャはゲリラの襲撃にあい死を覚悟するが、気がつくと四百年前の「パドマ」になっていた。二人の王太子と婚約し、初の女性医師として戦場で医療活動を行うなど活躍していたが最後は若くして非業の死をとげたパドマは、このとき一人目の婚約者であるエドワードの主治医としてエドワードの屋敷に向かう途中だという。

俺たちの戦いはこれからだ!で幕が閉じたので続き、続きが必要です……

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行茉雪ゆえ

実家の伯爵領に戻ったアウローラは伯爵領内での一大イベントである豊饒祭の準備に追われていた。そこに独身最後のお忍び旅行という名目で王太子が領地を訪れ、王太子とともにフェリクスもやってくる。王太子の訪問の目的は、最近領地内で報告されている「原始の魔女」を狙う怪しげな団体の調査のためであり、フェリクスがアウローラの護衛につくことになる。

あっまーーーーーーーい(ごちそうさまでした)。

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行茉雪ゆえ

刺繍を刺すことにすべての情熱を注ぐ伯爵令嬢アウローラは、(ドレスの)刺繍を堪能するために夜会に参加していた。そこで、侯爵子息で近衛騎士でもあるがフェリクスが投げた「婚約者を決めるための指輪」あたり、フェリクスの婚約者候補としてアウローラが選出されてしまう。実は人見知りで社交下手というフェリクスを助けるために、期間限定での婚約を受け入れたアウローラではあるがフェリクスの実家の面々はこの婚約に乗り気であった。

評判通り面白かった!

本の感想, お気に入り, 作者名 は行日向夏

壬氏の西都訪問団が無事目的地にたどり着き、一行に加えられた猫猫も用意された屋敷で他の医官らとともに仕事に取りかかっていた。蝗害に備える準備も兼ね、地方の農村の視察を許された猫猫は、芋作を広めるために訪問団に無理やり参加させられていた羅半の兄とともに農村での耕作の状況を確認する。羅半(兄)の説明によると、どうもこの地の畑は手入れが行き届いておらずやる気のない畑だということだが……。

西都編が終わるまでに羅半兄の名前が明かされるかどうか、これが懸念事項になってしまった(面白かったです)。

本の感想, 作者名 は行深見アキ

伝説の「黄金瞳」を持つリタは、人さらいにあい闇市のオークションにかけられていた。法外な価格でリタを競り落としたのは、カルディア島に拠点を置くマフィア・ロレンツィ家を取り仕切るアルバート。リタを花嫁として迎えるというアルバートに連れられてカルディア島にたどり着いたリタは、ロレンツィ家で新しい生活を始めることになる。

リタとアルバートの一進一退の関係が良いものでした。