本の感想, 作者名 さ行さき

幼い頃に受けたひどい言葉にひどく傷ついたモアネットは、人目に外見が触れぬよう全身に鎧をまとい、年頃になっても郊外の別宅で一人で生活していた。そんなある日、モアネットが鎧をまとう原因となった元婚約者の王子とそのお付の護衛が現れる。ここ1年で急に不幸体質となった王子にモアネットが呪いをかけているのでは、という疑いを書けられたモアネットだが、そんなことをする理由もないモアネットはなりゆき上、呪いの原因を突き止めるために三人で旅に出ることになる。

全身鎧のヒロインとかもうそれだけで勝ちというような。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行藍川竜樹

政争に破れ、母と一族が承継され温情で生き残った王女ユリアナは、生きるために存在感を消し、与えられた離宮でひっそりと暮らしていたが、彼女を疎む継母の手配で囚われそうになるところを、古風な騎士ルシアンに助けられる。ルシアンは不死の軍団<骸骨騎士団>を率いる騎士で、仕えるべき王族を100年間待っていた。ユリアナを主と定めたルシアンは、ユリアナを表舞台に復帰させるために行動を開始する。

ルシアンのずれた俺様ぶりと、変わっていくユリアナが面白かったです。

本の感想, 作者名 あ行秋杜フユ

ルルディ王国の王女アティナは17歳まで生きられないと言われたほど病弱だったが、亡き父王の尽力によりアレサンドリから呼び寄せた薬師ルイスの作った薬によりなんとか生きながらえていた。そんなルイスにいつからか惹かれ、彼への告白を日課にしたいたアティナだが、彼女の17歳の誕生日に国の中央で起きたクーデター騒ぎにより平和な日々終わる。

序盤の展開からコメディ色の強い話かと思ったら壮大な政争劇になってた!

本の感想, 作者名 あ行秋杜フユ

社交界の薔薇と讃えられる公爵令嬢ベアトリスだが、彼女にだけ聞こえる「精霊」の声のアドバイスから縁談をことごとくふいにしてきた。そんなある日、街に出たときにさらわれそうになるものの、精霊にベアトリスを助けるように言われたとい魔術師の一族・ルビーニ家のエイブラハムに助けられる。ベアトリスの美貌にも全く反応せず魔術の研究に没頭するエイブラハムに興味をもったベアトリスは精霊のアドバイスに従い美味しいものを持ってエイブラハムの館を訪問するが……

一作目のヒロインちゃんの両親のお話。わりにストレートにラブコメでした。

本の感想, 作者名 や~わ行・他山吹ミチル

伯爵令嬢のクリスティナは第二王子レオンの婚約者だが、クリスティナはレオンには別に想う相手がいるものの政治的な事情で自分と婚約していると思いこんでいる。一方で、レオンは第二王子の婚約者としてクリスティナに様々な知識・教養を身につけることを要求し、それに応えるクリスティナに満足していたが、クリスティナはレオンの心を知らずにいた。

お互いに相手のことを気の毒と思っているなぁと感じたお話でした。

本の感想, 作者名 さ行白川紺子

兄王から結婚するよう申し渡された侯爵ヴィクトルは、幼い頃から彼に付き従う銀灯師エミリアに自身と偽装結婚をするように命令する。仕える主人からの命令で否とはいえないエミリアは、ヴィクトルへの想いを抱えたままヴィクトルの命令を受け入れ、ヴィクトルとともに王城に向かう。二人の王城滞在中に突如現れた魔物の調査と対応を兄王より命じられたヴィクトルは、エミリアとともに

両片思いのじれじれかんがいいものでした。

本の感想, 作者名 あ行朝前みちる

異能の王族が守り、治める国・アルビレオ星王国で能力を持たない王女リュカリスは、剣技を磨き国でも有数の騎士になった。ある日、母である女王から冷戦状態にある隣国ヴィッセン帝国のアルトゥール皇子に嫁ぐよう命じられたリュカリスは、アルビレオを訪問するアルトゥールを全力でもてなすが、アルトゥールの反応はぞんざいなものだった。

脳筋王女様の勢いの良さが面白かったです。

本の感想, 作者名 さ行白川紺子

ローズはたまにしか魔法を使えない落ちこぼれの魔法使いだが、魔法審議院の長官を務める有能な魔法使いである夫レンと幸せな日々を送っていた。そんな中、春を呼ぶ魔法使いが不在のため冬が終わらない。オムニア王国の女王はローズが春の魔法使いだとしてローズを拘束しようとするが、レンやローズの友人リナはローズをなんとか逃がそうとして……

可愛いお話だった!

本の感想, 作者名 な行御永真幸

水渡国の主席家老の次男宗七郎は、主家の唯一人の元気すぎる姫君・浜の目付けとして日々浜に振り回される毎日を送っていた。宗七郎への好意を事あるごとに主張する浜に対し、目付けという立場から踏み出せない宗七郎の一進一退の攻防が繰り広げられ……

最後のほうがすごかった(褒めてる)。

本の感想, 作者名 た行時田とおる

生まれたときに「相手を魅了する」という強すぎる祝福を受けてしまったため、会う人会う人全員から崇拝されるという事態に傷つき、引きこもりになってしまったフェリシア王女は日々趣味で特技のドレス作り・小物作りに精を出す日々を送っていた。隣国ディアマントのベルホルト王子の要請を受け、ディアマントの祝祭を手伝うことになったフェリシアは、従兄で従者のアロイスとともにディアマントに向かうことになる。

後ろ向きな王女様に真っ直ぐな王子様の、ここだけ見たらストレートな少女小説面白かったです。