本の感想, 作者名 ま行三川みり

上東国の第一皇子・刀火(の腹心・雅近)に半ば拉致される形で刀火の宮に赴くことになった絵師見習いの千樹は、屏風に封印されているはずの国を滅ぼす力を持つ「鬼」の封印が切れかかっているため、再度封じ込めることを依頼される。

殺伐としているようなしていないような、絶妙な距離感。

本の感想, お気に入り, 作者名 な行永瀬さらさ

植物の育たなくなった大地で、唯一植物を育てることのできる手立ては「精霊歌」のみとなった世界で、ミュズラム王国では力のある精霊歌を歌う者たちを「精霊歌士」に叙し厚遇していた。精霊歌士を育てるムーサ音楽学院の入学試験に合格できず、予備学生としてムーサ学園都市で生活することになっったメロウは、予備学生への支援制度を利用して「野菜屋」を営みつつ精霊歌士を目指すことにするが、ムーサ音楽学院の首席新入生エイディがメロウの借りた家に住み着いてしまう。

おー、これは面白かった。好みです。

本の感想, 作者名 な行夏目翠

常に喪服と仮面を着用し金貸し業を営む未亡人のリリアナは営業許可を維持するために結婚することを迫られる。債権回収に向かった先で保護した訳ありのジョシュア(身元不明の美少年)をその役に仕立てあげることにしたリリアナは、ジョシュアが「盗んだ」という宝石絡みのトラブルに巻き込まれる。

したたかになりきれないリリアナが面白かったです。

本の感想, 作者名 あ行小田菜摘

ナクシュデルの「黄金の寵姫」の名を利用して芸術会館での公演を実現させた舞踏団だが、直後に国でも一・ニを争う評判のシルケル舞踏団の公演が同じ会場で行われ、二つの公演を比較した論評が新聞に掲載される。憤慨する舞踏団のメンバーだが、このまま舞踏団をいつまでも続けることができないという現実にも直面してしまう。そして、ナクシュデルにはリュステムの母である大統領婦人から学校教師にならないかという誘いがかけられる。舞踏団と教師になるという夢と、どちらを選ぶか迫られたナクシュデルの下した決断は……

リュステム兄が登場してないのに楽しすぎる。

本の感想, 作者名 な行仲村つばき

収穫祭で優勝をもぎとったサディーンのギルドは優勝賞金をもらいに王宮の乗り込んだが、そこで待っていたのはサディーンの王籍を復活させるという国王の一方的な宣言だった。王宮から出られなくなったサディーンは一旦ギルドから離れるという選択をするが、同じ頃行方をくらました第二王子(の側近)が企てる反乱が勃発し、第一王子アフガットはサディーンにある提案を持ちかける。

大方のところで大団円。

本の感想, 作者名 あ行, 作者名 か行, 作者名 や~わ行・他木村千世, 夕鷺かのう, 石田リンネ

女子高生名探偵として名を馳せるレティーツィアは、殺人容疑で拘束されかけている兄の友人の要請を受けて、彼(とレティの友人で被害者の婚約者)の無実を証明することになる。<おこぼれ姫と円卓の騎士:事件ではじまるアイラブユー>

どの話も面白かった~!

本の感想, 作者名 あ行秋月志緒

海を翔る聖獣・水棲馬の主が所属する騎士団ネプトゥス隊への仮入隊を果たしたリリアは、正式配属のために見習期間中に水棲馬に認められる必要があったがどうしてもうまくいかない。暴君と呼ばれる隊長クラウディオにどやされる日々を送るリリアは、手違いでクラウディオの家に下宿しており、職場でも家でもクラウディオに振り回されていた。

お、面白かった……!(ラブコメ的に)

本の感想, 作者名 は行ひずき優

ディジエ商家の娘フィリアは、持て余した時間を有効に活用するために慈善活動を行っており、いつしか「セレンツィアの聖女」と呼ばれるようになる。そんな彼女の元を、新規にセレンツィアの最高行政官になったアレクシス王子が訪ねてくる。アレクシスは「聖女の支持」を後ろ盾に足場を固めるため、彼の着任のお披露目のための舞踏会へのフィリアの出席を要請する。3日間の活動へのアレクシスの参加を出席の条件としたフィリアがアレクシスと過度に接近しないよう、フィリアのお目付け役たちがあの手この手で邪魔をしてきて……

なんのかんので一番不幸でお笑い担当が王子様だった件について。

本の感想, 作者名 あ行青木祐子

クリスとシャーリーが結婚して二年経ち、シャーリーはクリスを女王陛下の宮廷舞踏会に連れて行く時期を見定めていた。舞踏会になれないクリスの予行練習のために、クリスの顧客であるパトリシアの家が主催するパーティーに出席することを提案する。(二年目の舞踏会)

うわ、やっぱりシャーリーめんどうくさ!(そして乙女)

本の感想, 作者名 ま行村田栞

出家を目指す少年・青蓮は、師匠である三蔵の意向でなかなか出家できずにいたが、「仏像と巻物をとある寺から盗む」ことを出家の条件に提示される。長安に向かい件の寺に忍び込んだ青蓮は、はからずしもお尋ね者の黒麒の手を借りることになる。

これまた女っ気のなさそうな(しかしけっこう好き)。