名(迷)セリフ/迷(名)場面集 2
[Jun.01.2003〜Jun.02.2004]


「官僚達には、この光景が見えておりません。おそらく、兄君達にも――フェリオ様。僭越ながら貴方には、王宮のことよりも、この国のことを、この視線で見て頂きたいと願っております」

「王宮などは、この国の中における、ごく小さな閉じられた世界なのです。世界は内に籠もるのではなく、外へと広がっていくべきもの――そのことをどうか、お忘れなきよう」

□出典:『空ノ鐘の響く惑星で』
     (渡瀬草一郎/電撃文庫/P.66)
□発言者:ウィスタル
感想
□名

主人公・フェリオの剣の師匠でもあり、王宮騎士団の団長でもあるウィスタルの言葉。成長したフェリオの根幹を支える部分にもなっていると思います。渋め剣豪とういう素敵なおじさまからの発言というだけで心に染み渡ります(笑)。
中から見ただけでは本質はつかめない。広いところから、遠くを見ることが必要。そんな当たり前のことだけど大切なことを思い出せるセリフだと思いました。





「ランゾットはきっと、私が幸せにしますからご安心なさって」

□出典:『天気晴朗なれど波高し。』
(須賀しのぶ/コバルト文庫/P.113)
□発言者:ネイ
感想
□微妙

ランゾットに求婚した、ガゼッタ一の美女ネイ様の珍発言。といっても、前後のウェイン(ランゾットの兄)との会話の流れからはすごく自然なもの、だと思うんだけど。ランゾットの本質を見抜き、それを守ろうとする優しいお姉様の心遣いが見え隠れ。しかしながら、このセリフとそれに対するウェインのツッコミだけ見ると迷発言…。



「フレイ様は……、永遠に私の軍神です……」

□出典:『幻の将軍(下)』
(河原よしえ/EX NOVELS/P.228)
□発言者:セクタス
感想
□名

この『幻の将軍』というのは、最初から最後まで私の好みにピッタリで、その中でも最後のフレイとセクタスのやりとりは、もう筆舌に表しがたく(大げさ)。もう、なんというか、セクタス、かっこいい!職務上「耐える男」であり続ける必要があったセクタスのこのセリフ。しびれます。

玉傘聖呪をおぼえているか」
「玉傘……ああ、あの呪文か。まずたいていの邪神悪鬼は調伏することができるってやつ」
「それだ。全文で三千二百二十四字。いつだったか全文を暗記しておくようにいっておいたな」
「え、えーと」
「おぼえているだろうな」
「……実は前半」
「なんだ、前半だけか」
「前半部分の後半のなかのまんなかへんから左へ三行いったあたりを七字ほど」

□出典:『創竜伝 12』
     (田中芳樹/講談社文庫/P.102)
□発言者:青竜王&白竜王
感想
□迷

田中節炸裂な一節を引用して参りました。こういう言い回しはやっぱり最高だな、田中さん。ストレートでなく、ちょっとカーブ気味なところにおもわずむふふと笑ってしまうといいますか。
このあとの青竜王の発言にも笑ってしまうんですが、お調子者の白竜王の本領発揮、というこのシーンがあの巻の中で一番好きでした(笑)。



ちゃんと「人」を見て

少しずつ知っていくのも楽しいと思うよ?

□出典:『桜蘭高校ホスト部1』
     (葉鳥ビスコ/花とゆめCOMICS/P.155)
□発言者:藤岡ハルヒ
感想
□名

今、ダントツイチオシの少女マンガより。主人公・ハルヒの素敵さが光るシーンを取り出してみました。
このマンガは、最初は読み切りだったはずなのに人気が高じて連載になったもの。とにかくハイテンションなキャラクター重視のマンガ。超お金持ち高校・桜蘭高校に特待生として入学した藤岡ハルヒは、迷い込んだホスト部で高価な壺を割ってしまい、借金のカタにホスト部で働くハメに……、というストーリー。。
本当に「面白い」んです。絵柄もきらびやかだし(笑)。一応、1話読み切りというところがまたいい(最近の連載では前後編のやつもあったけど)。この1巻に収録されているお話の中でも、第3話は最高すぎます。とりあえず、”と×めき○モリアル Girl`s Side”をやったことのある方ならバカウケするのではないかと(笑)。



そう、ばかばかしいけど、自分の美意識の中ではそうなのだ。オヤジと政略結婚よりは、美しい男と心中だ。

□出典:『Z戦場のマイ・フェア・レディ』
     (野田麻生・ビーンズ文庫P.197)
□発言者?:アニエス
感想
□微妙

この部分を読んだときに、思わずアニエスに拍手を送ってしまいました(笑)。そう、その通りだよ、アニエス。物語のヒロインだったら、こうでなくては!めちゃくちゃシリアスなシーンでお姫様とかが「政略結婚よりは、○○と死にます」というのも好きなんだけど、それよりもアニエスのこの一言の方が説得力がありますね。ここまで言い切ってくれる彼女の強さに乾杯。個人的には名セリフなんですが、どこか迷な部分も含んでいるので評価は微妙。



「メイ王女。本当のお姫様って、どんな女の子だと思います?」

「それはね、キレイな服を着ることができるということでもないし、権力を自由に使えることでもありません。自分の立場と権力は、国民のためにある、ということを理解していて、民に愛されて、大切にしてもらえだけの何かを持っている女の子のことなんです。そういった本当のお姫様に『お願い』された男の子はみんな騎士になれるんです。だから、あなたは自信を持たなきゃいけません。国民は、みんなあなたの『お願い』をまっているんですよ」

□出典:『でたまか アウトニア王国奮戦記 問答無用編』
     (鷹見一幸/スニーカー文庫)P.191
□発言者:マイド
感想
□名

無力な王族であるメイにたいして、お姫様とはなんぞや、というものを諭すマイドの熱弁。でも、これって、”国民”はあなたのお願いを待っている、とかなんとかいっているけど、実は待っているのはマイド自身なんですよね…。マイド君はこのころはメイに対する恋心をできる限り押さえているから、こうやって一般化することによりごまかしているんだけど、最終的には…。読んでお確かめ下さい。
(お姫様を男性視点で美化しすぎているとは思うんですけど、まぁ、それとこれとは別問題ということで