2001年9月の本の感想


楡屋敷の怪人 有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険
橘香いくの・コバルト文庫

コラフェリ(勝手に省略)の第10巻。閑話休題的なお話で、前巻の最後にバカンスに出かけたコラリーとフィリップ(とリゼット)。そのバカンス先から怪我をしたフィリップの叔母をコラリーと二人でフィリップが見舞うお話。幾分火サス(火曜サスペンス劇場)の雰囲気があふれるお話となっております。そして謎に包まれている大怪盗<シュシナック>の過去がちょっとだけわかったり。いろいろとそれなりにお得なお話でした。
09/30/01 ↑TOP
 

ローランスは猫日和 有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険
橘香いくの・コバルト文庫

前作で華麗な(?)デビューを果たしたリゼット嬢再来。前々巻「二人で泥棒を」の未消化ネタを扱っています。冒頭からのフィリップとテランス陛下との怪しげな会話が読んでいて楽しいです。そして「腐れ秘書(byフィリップ)」マイエさんの今後が気になる一冊となりました。
09/29/01 ↑TOP
 

失踪HOLIDAY
乙一・角川スニーカー文庫

二作入り。表題作と『しあわせは子猫のかたち』 ネットやその他様々なところで話題になっていたのでとりあえず読んでみようと思い、読んでみました。読み終わったあとにしばし魂を飛ばしてしまいました。なんというか、語る言葉が見つかりません。とにかくすごいのです。心にじんとくるというのでしょうか。とくに『しあわせ〜』は感動ものです。不思議な雰囲気に包まれたお話で思いっきりネガティブな主人公のくせに、お話はすごく暖かくて。『失踪〜』はナオの性格がいいですね(友達にはあんまりなりたくないかも、ですが)。「あっ」っと驚くカラクリに感動し。なかなかに食えない性格のクニコさんがお気に入り。あとは、妙に親近感のわく描写(「カントリーマーム」だの「エリーゼ」だの)がよかった。
09/26/01 ↑TOP
 

革命はお茶会のあとで 有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険
橘香いくの・コバルト文庫

レギュラー入りを果たしそうな新キャラが二名。美人で非の打ち所のないリゼット嬢もいいのですが(いえ、充分好みです。応援してます)、今のところ彼女の従姉妹のアニエスに一点。<少しネタバレ気味→今後アニエス嬢が物語をドロドロにしてくれそうで・・(火サス大好きです)。←>テランス陛下とフェリックスの掛け合いもいいですね。まだだまされているコラリーがいつかテランスにフィリックスにするのと同じように絶叫する日を楽しみにしています。やっぱりこのシリーズの醍醐味はフィリックスの台詞にあります。
最後まで本の内容とタイトルがどうも一致しない、と思ったら最後の最後の最後に一致。なるほど、こういうわけかと妙に納得していました。
09/25/01 ↑TOP
 

竜と魔法使い 外伝2
榎木洋子・コバルト文庫

外伝1が本伝そのまんまだったのに対し、今回は完全に外伝です。お気に入りはレンがタギの手紙に振り回されるショートストーリ。話よりも何よりも、レンが主役だから・・・。一番印象に残っているのはやっぱり『幻想祭』ですかね。作者さんも一番思い入れがあるといってますし。今までの竜と魔法使いとはひと味違っています。タギが完全に脇役に回ってます。主人公・ヨンファが中心に描かれているからかタギがあまりにもクール(?)。
この巻は表紙がかっこいいのです。おっとこまえのタギがかっこいい
09/24/01 ↑TOP
 

二人で泥棒を 有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険
橘香いくの・コバルト文庫

本当はこの前に『奈落の女神』というのが入るのですが、見つからなかったので先にあるのから読んでしまいました。基本的に1話完結なので飛ばしてもたぶん大丈夫・・・。実際大丈夫でした。
冤罪で捕まってしまった<シュシナック>を助けるために、コラリーとフェリックスが活躍するという話。<シュシナック>の脱獄法がお見事。他には・・・、フェリックス君達に毎回いいように利用されているここまで全巻に登場するさえない私立探偵ボナバンに哀愁を感じます。たしかに、この話の中で一番常識人だなぁ。話は<シュシナック>の過去からいろいろと(私としては)ややこしく絡み合っていて、一筋縄ではいきませんでした。
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翡翠の眼 有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険
橘香いくの・コバルト文庫

またもや(?「王国、売ります!」参照)国家転覆を狙う一味が出てきます。全く違う一味でしが。「王国〜」で<シュシナック>に奪われてしまった<炎の薔薇>という王家に伝わる大事な宝石を取り戻すためにフェリックスがその一味のところに乗り込み、好奇心からフェリックスにだまってついていったコラリーが二人して大変な目に遭う話。フェリックスのコラリーに対する「思い」の大きさが解る話となっています。 <→一味の首領(?)としてゆがんだ思想の元育てられてきた少女・オルタンスの最後があまりにもあっけなさすぎてかわいそうだった。あの最後は最後で納得いくけれど、やっぱり、もうちょっと救いがあってもいいかなぁって。ちょっと首領らしくなったとき(他の子供が初めて彼女に本心から従おうと思ったとき)にが彼女の一番の舞台だったのかな、と思うとやっぱり少し切なくなります。とはいえ、ああいう我が侭キャラは読んでいて楽しいものもありました。←>
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王国、売ります! 有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険
橘香いくの・コバルト文庫

ブローデル王国の現国王に反対する一派が正当な王家の血を引くという若者を見つけだし、その詳細を確かめるためにフェリックスが派遣され、ちょうどそこに居合わせてしまったコラリーがまたしても一人で暴走する話。
今回もまたフェリックス節が絶好調です。そしてちょい役でしか出てこないテランス国王陛下とフェリックスとの会話もこれまた面白いですね。今回新登場の寡黙な過去にワケアリそうな国王秘書のマイエ(←少しお気に入りキャラのツボに入っている)さんの今後の活躍に期待です。
09/22/01 ↑TOP
 

カブラルの呪われた秘宝 有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険
橘香いくの・コバルト文庫

今回はお城に出る幽霊さんのナレソメが涙を・・・、誘いますでしょうか。やっぱりお宝を狙って<シュシナック>は変装してきますし、コラリーは一人で暴走してますし。ゲストキャラその2くらいに位置するヨランドさんが性格の強そうなお姉さんそうなのでまたの登場に期待
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竜と魔法使い 外伝1
榎木洋子・講談社コバルト文庫

竜と魔法使いの外伝。もしかしたら今まで読んだこのシリーズの中で一番感動したかもしれない。話としては「竜の娘編3」のすぐ後の話で、シェイラの残したヒントを元にタギの両親の手がかりとリデルにかけられた呪いを解く鍵を探すためのタギとレンの最後の冒険を描いたものです。今まで残っていた謎(特に竜の娘編3での伏線)が全部解かれていきます。そういう意味では、外伝じゃなくて「完結編」ですね。
ネタとしては何回か見たことのある<ネタバレ→「閉ざされた幻の街の最後」←>なのですが、そこでのちょっとしたドラマがみものです。今回出てくる悪役はこのネタの悪役の典型的な人でしたが、やっぱり彼(彼女?)も悪役になりきれてない(影が薄い)なぁ。あくまでも今回は「親子の再会」がメインだからそこらへんはしょうがないのかも。
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四旬節(カレーム)の恋人
橘香いくの・講談社コバルト文庫

コラリーとフェリックスの本の人の単発作。前半を読んだところであまりにも(私としては)面白く、読むのがもったいない気がしてしばらくガマンしていたのですが、ようやく読み終わりました。主人公のパトリスとヒロインのジュディットの一人称が交代で話を進めていきます。男女の仲の永遠のテーマ「男女間で親友という間柄はあり得るのか?」というのがヒロイン的に主題でありまして、そのことで悩むジュディット。パトリスはパトリスでジュディットの気を引くための嘘が嘘を呼び悪循環に陥りこれまたドツボにはまっていきます。わき役もいい味を出しています(特にパトリス父。飄々としたああいうおじさんキャラは大好きです)。19世紀中葉のフランスが舞台で、自立心あふれるジュディットのあの時代にしては大変進歩的(すぎる)考え方が共感がもててよかった。そして、最後の方のパトリスがかっこいい<ちょいとネタバレ→ジュディットと別れるときの台詞も、再会したときの口説き文句も←>。
シリーズものもいいのですが、こういう読後のさっぱりした幸せ単発小説はやっぱりいいものだ。
09/19/01 ↑TOP
 

竜と魔法使い 竜の娘編1〜3
榎木洋子・講談社コバルト文庫

竜と魔法使いの続き。この三冊で完結します(外伝もありますが)。サブタイトルが付こうとも竜と魔法使い10の完璧な続編でして、前の巻で三つに分かれてどこかにいってしまった竜の姫君・シェイラを探す旅が繰り広げられるわけです。そして、何と言ってもこの竜の娘編のメインといえばレンが復帰したこと!!(←ただのお気に入りキャラ)後半ではほとんど出てこなかったし。
ひとつの巻で一人ずつシェイラを見つけていくのですが、二巻と三巻は予想が外れてしまいました(だって、シェイラの生まれ変わり(?)なら<ネタバレ→少女マンガ的お約束に従って「若くてかわいい子」←>になるのが常套手段)。いい意味で裏切られてよかったと思います。今回は竜さん達がどちらかというと敵役なのですが、なんか、敵としての存在感が薄いというか。竜と魔法使いは全体的に敵役が薄いかもしれない。壮絶な敵の最後とかが好きな私には少し不満だ・・・。
でも、全体として「優しい」物語なので、最近心がすさんでいてあったかくなりたいというときにはオススメです。。
09/17/01 ↑TOP
 

お城には罠がある!  有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険
橘香いくの・講談社コバルト文庫

祖父の代わりに購入予定の城に滞在することになったコラリーと、めちゃくちゃな王様のせいで牢に入るという仕事を押しつけられたフェリックス。フェリックスの入った牢の近所にあるのがコラリーの滞在しているお城で、やっぱりやっかいごとに巻き込まれる二人。
今回新登場の国王様がこれまた面白い人です。フェリックスを完全におもちゃにしている。そしてフェリックスはフェリックスで国王相手に暴言垂れ流し。このシリーズの醍醐味は彼のノンストップ毒舌だと思います。もう一人新登場のフェリックスのライバルさんが今後コラリーとフェリックスの中をかき乱してくれそうで楽しみです。
10/19/01 ↑TOP
 

薔薇の埋葬  有閑探偵コラリーとフェリックスの冒険
橘香いくの・講談社コバルト文庫

私のまだ読んでいないコバルトで私の食指が動きそうなのを薦めなさい、とえらそうに友達に頼んだらこんなのが帰ってきたので、とりあえず読んでみることに。内容は私の大の苦手とするところの推理もの(探偵という時点で少し引いた)。ですが、本格的なものでないために全く問題ありません。我が道をゆく感情過多女・コラリーと彼女を愛してやまない無表情暴言男・フェリックスの物語。かなり乱暴な紹介ですが、別に悪意は・・・。舞台はヨーロッパっぽい。ここでグンとこの物語の株が上がりました。一応恋愛ものなのですし、何よりもフェリックスがいい。こんなヒーロー初めて見たわ。彼にとっては「コラリーに有害かそうじゃないか」で世界が動いているんだろう。フェリックスの歯に衣着せない物言いが最高です。登場人物の台詞でこんなに愉快な思いをしたのは久しぶりかも
09/14/01 ↑TOP
 

桐原家の人々4 特殊恋愛理論
茅田砂胡・中央公論新社C−Novels

の感動ストーリー。零が桐原家の一員になってから3巻の終わりまでの話になるのですが、要所要所になかせる要素が入っています。一番きたのは冒頭の両親が死ぬシーン。こんな、最初から反則です。物語は割と淡々と進んでいき、小粒な事件も満載なのでサイドストーリー集といえばそうなるかもしれない。物語のキーワードは「心の傷」。三巻にも出てきていた零の親友・輪とのナレソメ(?)も描かれていますし、麻亜子さんも健在です。何巻かで出てきていた怒る麻亜子さんの詳しい描写が・・・。三つ子ちゃんは出番はほとんどないです。結構グロい描写とかもあるので、食事の前後には読まない方がいいかもしれません。
09/12/01 ↑TOP
 

チェリー・ブロッサム マリア様がみてる<
今野緒雪・集英社コバルト文庫

お話は二つ入っているけど本質的にはひとつ。白薔薇様の藤堂志麻子と新入生・二条乃梨子との絡みを描いたのが表、その裏で暗躍する山百合会の面々を描いたのが裏。
今まで何となく影のあった志麻子の秘密。予想通りといえば予想通りかもしれないけど、これがここまで大事件に発展するとは・・・。新キャラ乃梨子はツボをついています。逆・隠れキリシタン・・・、面白い。もう一人の新キャラ・瞳子はこれまたすごいキャラ。これからこの二人が山百合会にどう関わっていくかが問題ですねぇ。
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人魚の切片
野田麻生・角川ティーンズルビー

。現代版人魚姫らしいです。高校生の千波は人魚の末裔。その千波に求婚する三人の人魚の末裔。しかし千波はクラスメイトの加納が気になって・・・。というような内容。
千波がヒロインなのにあんまり目立ってなかったなぁ。それと千波の片思い相手の加納、彼の良さがイマイチよく分からなかった。ネタ的にはよくある人魚もので(からくりもよくある話かもしれない。でも、からくりの小道具がありふれてないといえばありふれていないな))、取っつきやすいといえば取っつきやすいし、一人称で話が進められていくのでどんどん読んでいくことができます。
09/11/01 ↑TOP
 

ダブル・ギャンビット  影の王国11
榎木洋子・集英社コバルト文庫

ネタバレになるようなならないような感想なんですが、この物語は復活しまくりです。いや、死んだと思った人がひょいひょい生きていること。
思ったよりもパパリン(百雷)を気に入ってしまいました。生き方とか、考えとか。王者の考えだなぁって。パパリンと比べたら月哉も月留もまだまだ甘いし(でも、その甘さが私は好きなんですけども)。白藍は白藍で自分の考え貫き通してかっこよかったといえばかっこよかったけれども、やっぱりパパリンには敵わないなぁっと(白藍のかっこいいシーンはパパリンも同時にかっこいいシーンであり、百雷のかっこよさにかすんでしまう白藍の生き様)。
人見の巫女達は暗躍しまくりで、最後はきわどいところで終わるし。次巻が最後らしく、とても気になる幕引きでした。
今回もダル・シーとイヤルドは健在。
10/16/01 ↑TOP
 

シャドウ・レイディズ  影の王国10
榎木洋子・集英社コバルト文庫

「影の王国」シリーズ10巻目。タイトル通り「影の女性」達が大活躍。この女性達が何をさすかはシリーズを読んでいたら考えないでも分かるのですが、何というか、個人的に好きになれないなぁ、この女の人たち。
相も変わらず月哉はかっこいいですね。やっぱりヒーローはこうでなくっちゃ。イチオシキャラのイヤルドとダル・シーもでばってますし。この三人は登場人物紹介の絵もかっこいいのです。
月の王国の王様の秘密も明かされて、クライマックスへの布石は終えたような巻でした
09/09/01 ↑TOP
 

竜と魔法使い 6〜10
榎木洋子・講談社コバルト文庫

竜と魔法使い第2部。一気読みをしてしまいました。6・7巻は閑話休題的な道中物語。特に6巻はよいなぁ。ええ話やし。影が薄いくせにいいとこどりの魔法剣士ラファイル君。7巻にもでてくるしね。好きです。両方とも悪役がいかにも「悪役っ」ってな人たちだったんでそれはそれで楽しめました。

そして大どんでん返しの8〜10巻。読み出したら止まりません。特に8・9と。キーワードは天使族。過去の話がそれはもう暗くて暗くて。今まで結構のほほんとしていた物語だけに。しかも恋愛パートまで盛りだくさん。最後はあっと驚くような幕引きで。タギの最後の選択はそれはそれで間違ってないとは思うのだけれども、私から見てみれば納得できないものです。しかしながらやっぱり続きが気になります。というわけで、最後にはお気に入りのあの賢人さんも再登場で次巻からの活躍も期待ということで
10/10/01 ↑TOP
 

竜と魔法使い 1〜5
今野緒雪・講談社コバルト文庫

「影の王国」シリーズの榎木洋子の昔の作品群。とりあえず第1部らしいものをまとめて。一巻が93年初版だからえらく前ですね。昔の作品ですが充分面白いなぁって思えました。
ただ、一巻目は本当に作者さんがデビューしてすぐに書いたものらしくところどころ少し「?」と思ってしまう部分もあるものの巻を重ねる毎に文章が洗練(?)されていってずいぶん読みやすくなります。
その名の通り竜と魔法使いの心の交流を描いた作品かな?不良賢人(魔法使いのすごいの)タギが主人公なのですが、私としてはタギの親友の物腰柔らかなレンが好み。キレると手に負えないという設定もありがちといえばありがちだけど、バカのひとつ覚えであってもああいうキャラは好きだ。一部終了の時点でタギは国を出てしまうのでレンの出番が少なくなる。残念。
それと、タギになついている竜の娘・シェイラもかわいい。あのぞんざいなしゃべり方がまたよろし。
10/07/01 ↑TOP
 

運命は祝祭とともに 魔女の結
谷瑞恵・講談社コバルト文庫

1500年の長きの眠りから目が覚め、運命の相手を探している巫女姫エレインと彼女を弟子にして振り回されまくっている無愛想が服を着て歩いているようなドルイド(魔術師)の美青年(?)マティアスのお話。今回はエレインの前に「運命の相手」だという男が現れてエレインはそいつになびいちゃってマ前作でははっきりしなかったエレインの力「流星車輪」という設定が大きな鍵になり。なんのかんのといってもマティアスはかっこいいし。前作で出てきた男性陣は総出演してくれるし(影は薄かったけれども)。エレインの出生の秘密も分かっちゃったりして面白かったです
09/05//01 ↑TOP
 

フェイバリットディア 始まりの谷
岡田紀子・電撃ゲーム文庫

結構お気に入り女性向けプレステゲーム「フェイバリットディア」のノベライズ。ノベライズ系は期待はずれなものが多いのですがこれはよかった。理由はごく個人的なもの。わたし的に1・2を争うお気に入りキャラ・リュドラルが主人公だから・・・。リュドラルの他にもレイブやシーヴァスといったこれまたお気に入りキャラは出るし、女性の中でもポイント高いナーザディア姐さんはかっこいいし。リュドラルかわいいし。人間と竜(モンスター)の関係について悩むリュドラルの葛藤もいい具合に描かれていて。リュドラルとその親友・竜のフェイの絆の物語としても感動。

このゲームは極言すると「天使になってお気に入りのキャラを勇者に育てる」ものなので、人によってお気に入りのキャラももちろん違うわけで。小説化すると全員を出すわけにもいかずやっぱり難しいはず。でも、リュドラル好きだし。この続きが出てほしいなぁ。

ゲームのノベライズといえばプレステの「西遊記」をノベライズしたスニーカーから出てる七尾あきらの「西遊記」がかなりオススメです。ゲームをやっていなくても充分楽しめます。三蔵が女の子でかわいいのです(私はもちろんゲームプレー時には三蔵を女の子「玄娘」にしてプレイしました)。
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夏至祭 竜の眠る海
金蓮花・集英社コバルト文庫

シリーズ「竜の眠る海」の番外編的な本。謎に包まれていたっぽいジェイの初恋(?)物語。
この人はきれいな文章を書く方なので結構好きです(といっても、私が読んでいるのはこの「竜の眠る海」シリーズと「銀葉亭」シリーズだけなのですが・・・)。挿し絵もばっちし合っていていいのです。

「暁の傭兵」と吟遊詩人にも歌われる凄腕剣士ジェイと彼の剣の主・リューイ王子の冒険物語、でしょうか?世界観も独特でしっかりしていて、要所要所に切ないラブストーリーとかも入っていて。主人公の二人の結びつきの強さに驚かされる、といえば驚かされ(一歩間違えればホ●物語ですな)。それなりにオススメです。

たぶん前進なんてしないだろうけど、ジェイとリューイの姉上・ノーイの間柄がうまいこといったらいいなぁ、と思いつつ。。。ところで、リューイの本命さんっていつでてくるんだろう?私好みのかわいいキャラだったらいいなぁ。
09/02/01 ↑TOP
 

 
>呼ぶ声が聞こえる 破妖の剣外伝6
前田珠子・集英社コバルト文庫

今更ながらですが、「破妖の剣シリーズ」の最新刊を読みました。あくまでも「破妖の剣シリーズ」の最新刊です。お間違えなく。ずーっと読もうとは思っていたんですが、機会がなくて。前に読んだのが何かもよく覚えてないし(おい・・)、話もはっきり言ってほとんど覚えておらず(大枠ぐらいなら何とか)、もちろん手元に既刊本があるわけもないので読む前にファンサイトをちょこちょこ回り復習をしてから。。。

主人公・ラエスリールの親友・サティンのお話と、ラエスリールのお話。これで最終話への伏線は張り終わったらしいのでもう早く最後の話書いてほしいです。忘れる前に・・・。文が指示語や修飾語が多すぎようとも、破妖だけは最後まで読みます。。。主語述語が一致しなくても。ええ
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呪いの塔 聴罪師アドリアン
吉田縁・集英社コバルト文庫

「絶壁の端っこにある塔に悪霊がっっ」的なノリを想像していたのですが・・・。いや、全く違いましたねぇ。今回はネタバレになるかなぁ、<→ボルヘ←>の過去が明らかになります。昔の彼とアドリアンとの関係とかも明らかになって・・。でも、やっぱり年が年なのかこれだけ活躍しているに表紙にも出てきませんか・・。残念。表紙といえば期待大のティド少年が少し間抜けですねぇ。残念。ピエモス殿はいい人に磨きがかかってますねぇ。
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