2006年のお気に入り 適当に約10選

本棚目録 / 2005年度版

 読んだ日順
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□ 『お前が世界を変えたいならば −神話の子どもたち−』  2006.2読了
     榎田尤利 / 北畠あけ乃(イラスト) / 講談社ホワイトハートX文庫

フェンリルとサラの物語。
シリーズタイトルがたくさんあるんでどれがどれだか!という事態に陥りかけております。どのお話も硬派でしっかりしていて、それでいてオトメゴコロに訴える点はきちんと忘れていないという点で大好きなのですが、とりあえずサラと銀の王子様の関係が非常にツボなこの一冊を。
とにかく展開が早くてびっくりですよ。2007年はじめにも最後の一冊が出版されるらしく非常に寂しいのですが、とにもかくにもイチオシのシリーズです。


神を喰らう狼
隻腕のサスラ - 神話の子どもたち
お前が世界を変えたいならば - 神話の子どもたち
沙漠の王 − 金の髪のフェンリル
生まれいずるものよ − 金の髪のフェンリル
銀の騎士 金の狼 − 新しい神話へ


□ 『聞け、我が呼ばいし声 幻獣降臨譚』 2006.6読了
     本宮ことは / 池上左京(イラスト)/ 講談社ホワイトハートX文庫

WHの新人さんのファンタジーもの。
直球ストレートな異世界ファンタジーで、苦境に立たされた「普通」の女の子と、彼女を守ったりなんやりすることになったよりどりみどりの魅力的な男性陣、というところが少女小説的に非常においしい展開となっております。正直な話、男性陣については見分けられていない人もいるので(申し訳ありません)なんなんですが、個人的には逆ハーレム要素よりも燃える展開のアレやコレやが非常に気になるシリーズです。


聞け、我が呼ばいし声
吠えよ、我が半身たる獣
繙け、闇照らす智の書


□ 『光炎のウィザード はじまりは威風堂々』 2006.7読了
     喜多みどり / 宮城とおこ(イラスト)/ 角川ビーンズ文庫

大味でナイスなネーミングセンスの持ち主の弟子と、とらえどころのない性格の師匠の魔導師師弟が繰り広げるドタバタ物語。どちらかというと師弟は巻き込まれておりますが……。今回はかなり笑える要素が強いのですが、そのくせ物語の根幹に流れているのは割とシリアス目の展開。弟子の過去や師匠の因縁など続きが楽しみなシリーズです。


はじまりは威風堂々
再会は危機一髪


□ 『蒼狼の風』 2006.8読了
     香村日南 / 田村由美(イラスト)/ 小学館パレット文庫

草原を舞台に繰り広げられる、運命に翻弄される少女と青年達の物語。
ヒロインをめぐる三角関係がこれまたもうすばらしくて、明らかに負けが見ている婚約者の方を握り拳で応援していましたよこれは!
史実を題材に描かれた物語で、モンゴルとかそこら辺にロマンを感じるのであればオススメな一作でした。



□ 『アリソン』 2006.8読了
     時雨沢恵一 / 黒星紅白(イラスト)/ 電撃文庫

当サイトで珍しく企画っぽいモノをして、その結果オススメ票を一番集めた作品で、そして案の定はまりました(笑)。あまりにも面白かったので続編(リリアとトレイズ)もそそくさと購入し早々に読んでしまっているのですが、感想書いてないわ……。

アリソンもヴィルも英雄さんもフィーも素敵だ。かわいいかっこいい燃える展開、もうコレ最強じゃありませんか。メインキャラ以外にも名もない登場人物もいい味を出していたりしてツボにはまりました。リリアちゃんとトレイズ君の物語の続きも楽しみです。


アリソン
アリソンII 真昼の夜の夢
アリソンIII ルトニを車窓から / 陰謀という名の列車


□ 『しゃばげ』 2006.9読了
     畠中恵 / 新潮文庫

当サイトで珍しく企画っぽいモノをして、その結果一番気になるコメントを頂いた作品で、そして案の定はまりました(笑)。あまりにも面白かったので文庫版の続編から12月に発売された新刊までばっちり買ってさっさと読んでいるんですが、感想(以下略)。

愉快な妖怪たちと、超病弱な若旦那、そして彼を取り巻く人々が巻き起こす物語が非常に楽しかったです。探偵モノで人情モノ、時にはやるせない結末の物語もありましたけどそれもまたよしということで。



□ 『宝印の騎士』 2006.11読了
     西城由良 / 窪スミコ(イラスト) / 新書館ウィングス文庫

ウィングス文庫の新人さんのデビュー文庫。
三人の少年のなんとも素敵な力関係が非常に楽しかったです。一番最強なのは、一番マイペースなウィリップという点も非常に楽しかった……。

非常に魅力的な世界で繰り広げられる物語。物語はまだまだ始まったばかりで、これから3人がどんな道を歩むのか非常に楽しみな物語です。



□ 『翼は碧空を翔けて 1』 2006.11読了
     三浦真奈美 / 椋本夏夜(イラスト) / C-Novels Fantasia

三浦さんの久々の新作は、お転婆王女様の巻き起こす騒動を描いた大作を予感させるはじまりの物語でした。
とにかく全部においてツボにはまったので続きが純粋の楽しみなのです。アンジェラの世紀のラブロマンスは、対セシルだと思うのですが、そうなるといい人過ぎるランディ君が
不憫でなりません。すぐにでも出そうな続きが待ち遠しいです。



□ 『カントリー・ハウスは恋のドレスで ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』 2006.12読了
     青木祐子 / あき(イラスト) / 集英社コバルト文庫

闇のドレスが出てくるたびになぜかシリアスな場面でも笑ってしまったり、登場人物がなぜかどうもしっくり来なかったりとでリアルタイムに追いかけていなかったのですが、思い立って一気読みしてみたところ面白かったのです。登場人物に感じていた違和感は物語が進む毎に払拭されていきました。1話完結型の物語で、今まで読んだ中で一番好きなのはカントリー・ハウスでの物語です。

敵役(?)との本格対決、クリスとシャーロックの微妙な関係の進展と今後の歩みが楽しみな作品です。


恋のドレスとつぼみの淑女
恋のドレスは開幕のベルを鳴らして
恋のドレスと薔薇のデビュタント
カントリー・ハウスは恋のドレスで


□ 『エパタイ・ユカラ 〜愚者の恋〜』 2006.12読了
     高丘シズル / 輝竜司(イラスト) / B's-LOG文庫

秋に新創刊された「乙女のための最強文庫」らしいB's-LOG文庫の一冊。混沌としたレーベルのように感じ、人身御供になる勇気がないので(こういうサイトやってるからには進んで手に取るのが正しい姿なのでしょうが)、周りの評判確かめてから手に取っていますが、これは面白かったです。
いろいろありえないーと思う舞台の物語でしたがそれ以上にヒロインの心情描写や周りを固める登場人物が魅力的です。



□ まとめ
そんなわけで、今回は読んだ順に10冊あげてみました。
2006年は後半戦ででツボをつく作品にたくさん巡り会えたような……。
2007年もこんな感じでのらりくらりと楽しい作品に出会えるとよいなーと思っております。

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